東京では来年初春公開のすこぶる上質の作品に出会えた。こんなのを観ると「来年も頑張って生きなきゃ」と心の底から思う。
まず、イ・ビョンホン主演、2月公開の『エターナル』これは今までのビョンホンと一味も二味も違い、内容も心打たれたし、切なかったし、スクリーンに忍び込んで抱きしめてあげたいくらい胸が締め付けられた。イ・ジュヨン監督さんは新人の方。
2月10日公開『ロープ 戦場の生命線』にも感動した。
1995年、停戦直後のバルカン半島。村の井戸に太った男の死体が投げ込まれた。早く井戸から出さないと生活用水が汚染されるので、引き上げるためのロープを探し回るストーリー。
主演はベニチオ・デル・トロさん。他にティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコさんらが出演。
お次は日本映画。
去年の東京国際で評判を呼んだ春本雄二郎監督の『かぞくへ』これも2月公開。
五島列島出身の青年は、東京のボクシングジムでトレーナーをしていて、同棲している彼女ともうすぐ結婚することになっていた。そんなある日、同郷の親友・洋人(梅田誠弘)に、ジムの常連で飲食店を手広く経営している男を紹介して、五島の新鮮な魚を飲食店に卸せるように話をつけたが……。
主演の旭こと松浦慎一郎さん自身の実話。婚約者と同じ施設で育った親友の間で複雑に揺れる心情を誠実に演じ切っていた。
次は吉田恵輔監督の『犬猿』2月10日公開。
刑務所帰りの新井浩文・兄と実直会社員の窪田正孝・弟。頭がいいがデブの江上敬子(ニッチェ)・姉と可愛いが頭の悪い筧美和子・妹の壮絶バトル!
『麦子さんと』から4年ぶりのオリジナル脚本。何回も笑ってしまった。
もう一度観たい映画ばかりだ。ああ、早く春が来ないかなぁ〜。