2017年12月13日

東京映画三昧デー(3)「ロシアンシーズンズジャパン2017」in TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 新作アニメと『ボリショイ』

いつものことながら、東京にくるとあれもこれも観たくてついつい無理をしてしまう。用心して地下鉄のエスカレーターやエレベーターを利用したいが、けっこう出入り口が違うと施設してないところがあることが、足を痛めてからわかった。

昨日使えたエレベーターが今は点検中ということもあった。張り紙はしてあるが見たことを忘れてしまうのだからどうしようもない💦年寄りだ。その点、六本木ヒルズは完璧。昨日、今日と「ロシアンシーズンズジャパン2017」の映画を観に行った。

これは「ロシア文化を世界的規模で一年を通して一つの国で紹介する」という試みで2017年は日本で開催されている。そして今年一年のフィナーレが「映画」。

昨日は『ワニのゲーナ』のチェブラーシカや、『ミトン』のお馴染みのアニメーション2作品と新作5作品が上映された。司会は東京国際映画祭のプログラミングディレクターの矢田部氏。この方とフィルメックスの林加奈子氏の司会は抜群にうまい。

🎬ロシア・アニメーションより

小さなチェブラーシカが友だち探しする『ワニのゲーナ』や、小さな女の子が自分の赤い手袋を犬に見立てて遊ぶ『ミトン』はすでに有名。その他に新作『ちょっと取って来て!』『ティップトップ』『ヤギたち』『二台の路面電車』『モローシカ』が上映された。

ミッキーが一番気に入ったのは『二台の路面電車』。10分のアニメだがロシアアニメの色彩が生きている乗り物同士の友情物語。機関車トーマスを彷彿させる作品だった。

🎬『ボリショイ』ワレーリー・トドロフスキー監督/ロシア/132分

ユリア(アンナ・イサーエワ)は炭鉱の町に住む貧しい家庭の少女。父親はその昔ダンサーであったが、酒に溺れて挫折した。娘ユリアにバレリーナの才能があると見込み、自分も習ったボリショイのバレエ学校に入学させた。

その後、父親は死ぬが父親の恩師でもある老主任教授に可愛がられて才能を発揮できるが、いざ主役を射止める時になって……。

ユリアを演じたアンナ・イサーエワさんとプロジューサーのドミトリー・ダヴィデンコさんが来日。

もちろんバレリーナでお美しい方だったが、映画を観る前だったので「この一回だけの上映のために来日されたのか」と、このロシアンシーズンズの力の入れようは理解できた。でもトークが映画後だったら「ものすごい」感動の拍手が鳴り止まなかったと思う。

バレエ関連の映画はあまたあるが、バレリーナを夢みて田舎から出てきた少女が師弟、友人、実家の貧しさ、金銭にまつわること、教師の派閥など赤裸々に描かれていた。

アンナさんは映画の始まる前に「この映画で起こることは全て事実です」と語っていたし、プロジューサーの方は、ボリショイ劇場の特別な計らいで内部を撮影させてくれたり、ワールド・プレミアはボリショイ劇場にスクリーンを張って上映できたことを誇らしく語ってくれた。

日本で公開される日が来ることを祈りたい気持ちでいっぱいだ。
posted by ミッキー at 10:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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