1976年、オランダのアムステルダム。記者のハンス・クノープ(ヒィ・クレメンス)は、いつも記事にいちゃもんをつけてくる中年女性が血相を変えて「億万長者の絵画コレクターのピーター・メンテンは、30年前にナチスドイツに協力してユダヤ人を虐殺していた」という話してくれたが、話半分に追い返してしまったが、気になる他の情報あって調べていくと……。
シネマート新宿やシネマート心斎橋の映画編成担当・野村氏企画による特集上映のむらコレクション(のむコレ)の作品を名古屋シネマスコーレさんが上映してくれた。
1940年代と1976年を行き来する画面は適当な古さをフィルムの選択で見事に時代性を表していた。内容も、このところ(有名俳優で)続いて公開されているナチス映画や公開待ちのナチス映画を観くらべても遜色がない。
記者のハンスもピーター・メンテン(アウス・フレイダヌス)も愛妻家で「夫を信じる奥様」として平等に描けていたのがとても印象深かった。実話で最後にメンテンの妻は去年お亡くなりになったと記されていた。
☆偶然だが、映画が終わって、明るくなる数秒がこの映画にピッタリだった。そのことを受付の新しく入った青年に言うと笑っていた。