トルコ・イスタンブール発フランス・港町カレー間を走る豪華寝台列車オリエント急行は真冬にもかかわらず満員。名探偵と名高いエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)はオリエント急行を運営する重役で知人のブーク(トム・ベイトマン)の計らいでやっと乗ることができた。
その日の深夜、アメリカ人富豪のエドワード・ラチェット(ジョニー・デップ)が12ヶ所も刺されて死んでいるのを発見される。大雪のために列車は橋の上で立ち往生で動けない。犯人は絶対にこの列車にいるはずという話になり、ブークの頼みとあってポアロは殺人事件の解明に挑むが……。
ミッキー年代の庶民にとって豪華客船や豪華寝台列車は「夢また夢」の世界。その夢がスクリーンに広がっていて隅々まで目にしようと欲張ってしまい目玉がちょっと疲れた。もう一度劇場で観たい作品。
豪華スターさんたちもすごいし、知っているはずのストーリーも初めて観たような高揚感があった。
乗車した方々のご紹介をしよう。
いろんな国々からいろんな身分の人が集まっていた。オーストラリア・ゲアハルト・ハードマン教授(ウィレム・デフォー)、ロシア・ドラゴミロフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)、公爵夫人のメイドヒルデカルデ(オリヴィア・コールマン)宣教師のピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス)と同室の家庭教師メアリー(デイジー・リドリー)アメリカ人でラチェットの隣室のハバード(ミシェル・ファイファー)、殺されたラチェットの執事エドワード(デレク・ジャコビ)と秘書のヘクター(ジョシュ・ギャッド)、従軍経験のある医師でラチェットの遺体を調べるDr.アーバスノット(レスリー・オドム・ジュニア)、キューバからアメリカに渡って自動車販売で成功した実業家マルケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、そして、ルドルフ・アンドレニ伯爵がダンサーのセルゲイ・ポルーニンさん!! 気品のあるお顔と身のこなしに釘付けになった。
☆ちょっと残念なことが二つ。大画面の雪山を走っている遠景からのオリエント急行がちゃちかったこと。それに字幕の字も乗せたが「載せた」になっていた。