1977年のロンドン郊外。エリザベス女王が即位25年を祝って国中が沸いていた。でも少年エン(アレックス・シャープ)や友だちのヴィック(A・J・ルイス)やジョン(イーサン・ローレンズ)にとってはどうでもいいことだった。
大事なのは、音楽、それもファッションから生き方までパンクスタイルに夢中になっていた。しかし彼らは内気なあまりにパーティーで女の子に話しかけることすらできなかった。
彼ら3人はこの界隈のパンクのボス的存在のボディシーア(ニコール・キッドマン)がマネージャーを務めるディスコーズの打ち上げパーティーに入り込むがいつの間にか迷ってしまう。音を頼りに歩いて行くと古い一軒家にたどり着いた……。
映画祭続きで試写で観ていなかったのが気になって仕方がなく、初日初回に観た。思わずパンフレットを買った。今年で15冊目くらいだ。
彼らが遭遇するのは異星人・美少女ザン(エル・ファニング)。音楽やパンクファッションの話で盛り上がり、エンとザンは恋に落ちるが、このザンの役はエル・ファニングおいて他は考えられないほどピッタリだった。
透き通るような肌、謎めいたうつろ目、聞いたことのない不思議な言葉を口にする瞬間の戸惑い、鳥肌がたった。
最後のエンディングに流れた歌は彼女の気持ちで、すぐ後でエンの気持ちを歌っていた。そしてオチもミッキーの頬を濡らした。