1人ひとりが頑張って生きていて、それぞれに味があってこその「ミックス」、話を聞いていて、もう一度観たくなった。
🎬『女の一生』ステファヌ・ブリゼ監督・脚本/フランス/119分/12月9日より岩波ホール他にて全国順次ロードショー公開(名古屋は12月16日より名演小劇場にて公開)
19世紀のノルマンディー。寄宿学校から両親(ジャン=ピエール・ダルッサンとヨランド・モロー)や女中のロザリー(ニナ・ミュリス)のいる家に帰ってきたジャンヌ(ジュディット・シュムラ)は、近所に引っ越してきた子爵ジュリアン(スワン・アルロー)と結婚する。
ところが女中で未婚のロザリが妊娠していて、彼女とジュリアンが関係を持っていたことがわかった。ジャンヌ自身も妊娠して離婚を思いとどまるが……。
やはり不朽の名作だ !!
小さいスクリーンは最初こそ不安だったが、すぐに慣れてきた。監督さんは『ティエリー・トグルドーの憂鬱』のステファヌ・ブリゼ。それに大好きなヨランド・モローさんも出ている。
モーパッサンが1883年に発表してから何度も映画化されている『女の一生』。約135年前と現代では女の一生もう〜んと違うから、正直な話、試写に行くか行くまいか迷った。
女が「今が一番幸せ」と感じる時は、現代においてもそうそう長くはない。ましてやジャンヌの時代なら幸せなのは不実な男ジュリアンと結婚する前の少しばかりの時だろう。
子が生まれても思うようになるのは短いし、夫の浮気(手近な女ばかり)に悩まされ、お金の苦労もある……、今の時代の方が幾分マシかと妙に平穏な気持ちにさせられた。
☆主演のジュディット・シュムラ(Judith Chemla)は、1985年7月5日生まれの方で歌手。18歳から孫ができるまでの一生を堅実に演じていた。