2017年11月23日

フィルメックス映画祭(4)『ファンさん』 ☆インターネット・ニュースより 『あまくない砂糖の話』

🎬『ファンさん』ワン・ビン監督/香港、フランス、ドイツ/87分

中国南部の静かな村に住む67歳になるファンさんは、アルツハイマーで入院していたが治る見込みがないために家に帰されてしまった。

ファンさんは無表情で口を半開きにして、目、首、腕を少し動くだけ。娘が里帰りをして一生懸命看病している。

男どもは口ばかりで何もしない。寝ているそばで平気でタバコを吸うし、晩になったら魚釣りに出かける。それにまだお亡くなりになってないのに男どもは葬式や墓の話を大声で相談している。

何も言わずに怒りもせずに世話をしている娘さんに頭が下がった。

ワン・ビン監督独自の撮り方で、観ている者もその当事者の一員となって悲しんだり、怒ったりさせてくれた。


☆今日、iPadでニュースを読んでいたら、砂糖の取りすぎの有害性について指摘しようとした研究を、米国の砂糖業界が50年前に打ち切り、結果を公表しなかったというニュースが目に飛び込んできた。

カリフォルニア大サンフランシスコ校の研究者が、米イリノイ大などに保管されていた業界団体「糖類研究財団」(現・砂糖協会)の内部文書を調べてわかったこと。

内部文書によると、でんぷんの炭水化物に比べ、砂糖は心臓に有害だとする研究発表が1960年代に出始めた。懸念した財団幹部が68年、英バーミンガム大の研究者に資金提供して、ラットで影響を調べたところ、砂糖の主成分のショ糖を与えると、動脈硬化と膀胱(ぼうこう)がんにかかわる酵素が多く作られることが分かった。腸内細菌の代謝により、コレステロールや中性脂肪ができることも確認できそうだった。研究者は確証を得るため、研究の延長を求めたが、財団は資金を打ち切り、成果は公表されなかった。

そこで思い出したのが、オーストラリアで社会現象を巻き起こしたドキュメンタリー映画「あまくない砂糖の話」。ミッキーは2015年にシドニーで観たが砂糖の恐さを教えてもらった。

🎬『That Sugar Film』デイモン・ガモー監督 オーストラリア

歩いて10分ぐらいにdendyという映画館があり、今週で終わりという作品を優先して観たのが、このドキュメンタリー。

監督で映画の進行役のデイモン・ガモーさんはもうすぐパパになるのを機会に、自らが実験台になって「砂糖がいかに食生活の中に知らぬ間にはいりこんでいるか」を検証している。

条件は一日スプーン40杯を摂取すること。期間は二ヶ月。初日の朝食のジュース、果糖ヨーグルト、シリアルで既に半分摂取したことに気付く。意外と簡単と思って続行するが、二ヶ月の間に腹回りは10センチ増え、根気がなくなる、不眠になるなど、自覚症状が出始める。(2015年4月3日アップ)興味を持たれた方は是非DVDで。
posted by ミッキー at 08:51| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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