2017年。両親が通っていた青山星陵学院大学で学ぶ真塩美唯(田野優花)はAKB48に落ちてしまいアイドルになる夢は叶わなかったが、ラップに転向しようとしていた。でも苦労なしのお金持ちお嬢様には無理な話だった。
そんなある日、家に帰ってみると母が頼りない養子の父(渡辺徹)に愛想がつきて「この家でお父さんと住みなさいね」と出て行ってしまった。
急なことで驚くが、美結は「そもそも、パパ、ママはどうして結婚したかわからない。パパはあぶらぎっていて……」とぶちぶち独り言をつぶやいていたら、古いランプから煙が出て「何か呼んだかね」とインドの王様風の不思議な男(西村まさ彦)が突然出てきた。あぶらぎって、をアブラカタブラと聞き間違えて出てきたのだ。
その男は彼女を1991年にタイムスリップさせてくれてパパとママの学生時代に連れて行ってくれた。そして、3つの願い事を叶えると言うが……。
面白かった。めちゃめちゃ😄笑った。今年、一番楽しめた作品。今、現在で640本ぐらいだが、日本映画のベストテンに入りそうな感触を得た。観た後、体が5キロほど軽くなって、年齢も10歳は若返った気分(今日で71歳だから61歳気分…微妙💦)。
約25年前のいろんなことで「あぁ、懐かしい、そういえば バッチグー なんてよく言ってたなぁ〜」、歌って踊る可愛い子ちゃんたちは、今、現在AKB48がやっているものを完璧に25年前にしている。
それには美結が歌や振り付けなど完璧に覚えていたし、3つの願い事の一つに楽譜を希望したのだ。おっと、書きすぎはいけない。
会場は10人ほど。もっと宣伝していたらこんなもんじゃない。ミッキーは田野優花ちゃんに新人賞を差し上げたい。彼女は台詞まわしもいいが、もっと良いのは相手の台詞を聞く表情を「一瞬遅れて」表現している。知っている台詞も知らない自分になって演技している。
金子修介監督作品では『ばかもの』が好きだったが、それにもう一つ、この映画が加わった。
☆この時代、造語はあったが、女の子が平気で「うまい」とか「ありえねぇ」「ヤバイ」という汚い言葉表現が無かったということも嬉しかった。