1787年、プラハは歌劇「フィガロの結婚」の話題で持ちきりだった。お金持ちのプラハの貴族はモーツァルトを招き、新作オペラを作曲させようと決めた。
招待を受けたモーツァルトは、子どもを病で死なせたばかりで気落ちしていたが、心機一転する意味でもプラハに行こうと決意した。
友人のヨゼファ夫人の屋敷で「フィガロの結婚」の指導と新作の作曲に励んでいたが「フィガロの結婚」のケルビーノ役のソプラノ歌手スザンナと親しくなる。
モーツァルトといえば「神童」で5歳で作曲をしたという話は有名だ。
そして1787年にかの有名な歌劇「フィガロの結婚」をウィーンでもプラハでも大フィーバーしたのは事実で、プラハに招待されてこの地で歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したのも本当のこと。
しかし、妻子持ち人気作曲家モーツァルト×フィガロの結婚のケルビーノ役ソプラノ歌手(モーフィッド・クラーク)×サロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)の三角関係は想像の物語だ。
ミッキーは映画としてはうんと楽しめたが、ケルビーノ役の女優さんがイマイチケルビーノではなかったことと、歌声も違う(だれが歌っているかはプレス資料に書いてなく、わからなかった)
本来、ケルビーノ役は去勢されたボーイソプラノの設定。
その容姿、歌声は美少年に近い女優さんがいい。
これだけの映画ならそこのところをもう少し考えてほしかった。
☆『ショーシャンクの空に』で主人公が刑務所の放送室でモーツァルトの「フィガロの結婚」の「手紙の二重唱」をかけるシーンがある。是非DVDでお楽しみいただきたい。