2017年11月13日

大阪・豊中で「シニア映画祭」『たたかいつづける女たち 〜均等法前夜から明日へバトンをつなぐ〜』『日常対話』

先週末から大阪に来ている。映画目的半分、あとは私用が半分だ。近鉄株主券1600円で往復したが、この電車の車窓からは紅葉も見られてとても得した気分だった。いつもの東海道在来線とは趣が違う。

そして急行は特急と違って揺れも少なく山あいをのんびり走るので寝る💤のにも読書にも最適。途中、榊原温泉があるが、株主券は途中下車できないから残念だ。

近鉄電車内で一気に読んだのが田中尚喜著「百歳まで歩く正しく 歩けば寿命は延びる!」というものだが、勉強になった。日頃、一万歩を目指しているミッキーだが「耳の後ろから肩を通り、くるぶしまで一直線で立つ」ことから始まり、負担のない座り方、歩き方を教えてくれた。時々読み返して忘れないようにしないと……。

🎬『たたかいつづける女たち 〜均等法前夜から明日へバトンをつなぐ〜』山上千恵子監督/71分/2017年

1985年、男女雇用機会均等法成立して30年。今、女性労働の状況はどのように変わったかをドキュメントしている。

女性が強くなったことは認めるが肝心要の働く現場ではそうでもないのが現状で「入社から退職までのあらゆるステージで男女平等」と言っている。これは男性も保護されて、育児もできるということも含まれていた。

法が整備されても実際は変わっていないことがわかった。これは以前DVDで見せてもらったが、今回映画祭で2度見たことによって現状の不平等がはっきり理解できたので無駄ではなかった。


🎬『日常対話』ホアン・フェイチェン監督/台湾/89分/2016年/日本初上映

母は私と孫の昼食を作ってから出かけて、帰るのは夜。それも夕飯はすませて帰ってくる。母と同居しているのに何十年も他人同士のような生活で「おはよう」の会話もない。

自分が母から愛されているのかわからない。母の沈黙には大きな秘密があると感じた私は勇気をふるってカメラを向けた。

2017年 ベルリン映画祭テディ賞ドキュメンタリー賞受賞作品。

なんでもない母娘のように見えていて実に意外なことが隠されていた。母親はレズビアンで男っぽいいでたちだが、言われなければわからない。そのことで娘は嫌な思いをずっとして来た。父親は暴力を振るうので娘2人連れて離婚、その後、父親は自殺。

ここまではミッキーの想定内だったが、もう一つ秘密があった。

これはあいちの女性映画祭で是非とも上映していただきたいぐらいの作品なので、書くのはここまでにしたい。この母娘が明るい方向になっていく予兆で終わっているのが救いだった。

posted by ミッキー at 16:10| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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