2017年11月02日

東京国際映画祭(7)『隣人たち』『詩人の恋』

やっと本調子になった。1日4、5本が続くのは3日間が限度。体力回復は「暴飲暴食をしない」「風呂に入る」の二つが必須条件だ。

ちょうどいい時に「中野区湯巡り」ポイント集めの企画があって中野区20ヵ所の銭湯をまわるものだ。もう5ヶ所に入ったが特色といい雰囲気といいそれぞれが工夫をこらしていた。

ミッキーは湯の温度が高いのが苦手で水を足そうとすると「熱いのがいい!温度を下げるな!」の強い目線を感じてしまう。東京の方、特にお年寄りは熱い好きが多い。入った中で気にいったのは湯が柔らかい「中野寿湯温泉」「松本湯」だ。

🎬『隣人たち』ツァヒ・グラッド監督・脚本・主演/イスラエル/92分/ワールドフォーカス

イスラエルに住む有名なパーソナリティーのタフタリ(ツァヒ・グラッド監督)は自宅の離れを念願の自分の書斎にするためにパレスチナ人の職人を雇った。

来たのは雇った男の弟ファヘド(アラ・ダッカ)で「兄は赤ん坊の入院で来られなくなったので自分が代わりに来た」と言って工事を始めた。

彼に仕事を任せた直後、近隣で少女暴行事件が起こる。隣人たちは一斉にファヘドを疑い、雇い主のナフタリも巻き込まれてしまう。

アラブの人に対してこんなにも顕に差別や偏見があるとは思わなかった。これが現実だろうか。敵意むき出しの地元の男たちはファヘドを殺してしまうくらいの勢いで迫ってくる。地元では有名人のナフタリでさえ身の危険を感じるほどだ。

妻はことの始まりから反対でファヘドが家に訪ねてきた時は「なぜ、家の中にいれたの?早く帰ってもらって」と言っている。リベラルな夫の妻でさえ表向きは穏やかに振る舞っているが内心は「周りの住民」にどう思われるかびくびくしている。

原題は「THE COUSIN」でユダヤ教もイスラム教もいとこ同士みたいなものだ という台詞から取った。監督さんはミッキーお気に入りの『オオカミは嘘をつく』の主演の方。

🎬『詩人の恋』キム・ヤンヒ監督/韓国/110分/ワールド・フォーカス

済州島で生まれ育った詩人ヒョン・テッキ(ヤン・イクチュン)は生活のために島の高校で教えている。妻は子を望んでいるが彼は気がのらなかった。

家のすぐ前にアメリカのドーナッツ屋が開店したので、そこで詩作をしていた彼は若いアルバイト青年に魅了された。今までに感じたことがない熱い感情に彼自信驚きを隠せなかった。

覇気のないヤン・イクチュン、子ができないわけは彼の精子が少ないことがわかり気落ちするが妻は諦めないので行き場がないヤン・イクチュン、若い男セユン(チョン・カラム)への愛を隠しきれないヤン・イクチュン……不遇な詩人を観ている者をイライラさせるほど「不器用」に演じていた。




posted by ミッキー at 09:06| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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