2017年10月30日

東京国際映画祭(5)『地球はお祭り騒ぎ』

昨日は1日中雨が降っていた。朝、一番の『マリリンヌ』は力作ではあったが、ミッキーにはさほどフィットしなかった。女優さんは誰しもが経験している「駆け出し」の時に味わう通り道を描いている。ストーリーの新鮮さがなかったこともあったが、それ以上に「一生、花開かない」人生をどう生きているかのほうが興味がある。先の読めるのはよほどの力作でない限り満足しない。

そして今日、身体が重く微熱もあるようだ。昨日はまるで雨嵐でズボンの膝下までぬれてしまったので冷えたのだろう。一日休もうかと思ったが一本だけ絶対観たいのがあって六本木に向かった。雨は降っていないが風がすごい。ここで始めて「台風」の影響と聞いて「また、台風🌀 ?」と驚いた。

🎬『地球はお祭り騒ぎ』渡辺紘文監督116分日本映画スプラッシュ

北関東のとある町にある電子機器工場で働く本田(今村樂)は愛犬リンゴと静かな生活を送っていた。

ある日、工場の同僚で話好きな平山(渡辺紘文監督)に誘われて東京ドームで開催されるポール・マッカートニーのコンサートに行くことになって……。


去年の『プールサイドマン』日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞した渡辺監督の新作。

異常におしゃべりな男と異常に無口な男の映画はかわりないが、新作は平山が喋りまくっている内容に共感部分があったことだ。それは前作とは違うところだが、共感が増すと一連の作品で醸し出している「観ている者を寄せ付けない」独特な味わいが薄まってくる。だから少しがっかりした。

プールの監視員と電子機器の精密作業の仕事場の対人関係を比べて見ても、平山の性格が「良い人」になったおかげで変わってきたのが、そこのところも物足りなかった。

大好きな監督さんなので独特な作風が、どう進んで行くのか見守っていきたい。

☆平山みさおさん100歳の誕生日おめでとうございます。


posted by ミッキー at 14:59| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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