仏像制作会社の夜間警備員をするツァイプー(チュアン・イーツェン)の楽しみは仕事の合間にテレビやポルノ雑誌を見ることだった。
いつも暇な友だちが夜中こっそり警備室に遊びに来て二人で過ごしていたが、その友だちが、社長の新しく買い換えた外車についている監視カメラをこっそり取り出して社長の行動を面白半分で見ようと言いだした。
臆病なツァイプーは躊躇したが一回だけと言って見てみると、社長と若い愛人のカーセックスの映像や声なども聞けたので味をしめた二人はちょくちょく楽しんでいた。
だが、ある時、その映像に目を疑う衝撃的な事件が映っていて……。
台北映画祭グランプリ受賞作! だけあって、ミッキー好みのサスペンス風味で、しがない貧乏人と富める者の差が浮き彫りにされていた。
仏像といってもとてつもなく大きな大仏で首の角度を少し動かすにもクレーンで注意深く組み立てていく。発注した宗教団体は大伽藍を建築して何千人の人が集まっていて、シーンと静まりかえった時に思いがけないことが起こるのだ。
脚本もストーリー展開もよく最後のオチには「こうくるか !! 」と、唸ってしまった。公開してほしい作品。
🎬『フォーリー・アーティスト』ワン・ワンロー監督/台湾/100分/台湾電影ルネッサンス
映画に効果音を付ける「音の魔術師」をフォーリー・アーティストという。40年にわたって台湾映画界でこの分野に多大な貢献をしてきたフー・ディンイーを追ったドキュメンタリー。
映画を観ていても効果音にはいつも耳を傾けている。
(妄想)人生をやり直せるなら映画関係の仕事をしたい。脚本も曲作りも俳優選びもやりたいが、このドキュメンタリーをみて、「効果音」をやってみた〜〜い ❗️と心底思った(妄想終わり)。
こんなに音作りの試行錯誤のあれこれの他に台湾の映画史も知ることができるドキュメンタリーを是非とも公開してほしい。
☆しかし、どの道具が必要かわからないので大きな部屋や庭にいろんな「ゴミ」の山があって、一目見ただけで大掃除がしたくなった。(妄想)の続きだが、効果音をやる人の家族にはなりたくない。