🎬『マントラ』ニコラス・カルコンゴール監督/インド/90分/2017年
中年のカビルが経営する老舗の食品会社は倒産寸前だが、彼の家庭は既に崩壊状態。表向きにはうまく行っているかのように取り繕っていた。
妻はあまりに忙しい夫の世話に追われているが不満をいっぱい抱え込んでいる。長男は上の階で暮らしていてレストランを経営していて、その店名が「マントラ」。父の会社は継ぐ気持ちはないようだ。
長女は大学に通っているが独立したいとチャンスを狙っている。次男(ミッキーはこの男の子が気に入った)はネットで知り合っただけで顔も見たことない年上女に熱を上げている。
カビルを慰めるのは年老いた愛犬と大学時代からの友人たち。
興味深いシリアスな映画だった。どこの国でも起こり得る家庭劇だが、インドの国の古来のやり方と、新しい波である欧米のやり方の違いがはっきりとでていた。主人公のカビルの世代はその中間ということで意識して行動しないといけない2面性が丁寧に描かかれていた。
🎬『僕の可愛いビンドゥ』アクシャイ・ローイ監督/116分/2017年
スランプに陥ったホラー小説家アビマンユ(アーユシュマーン・クラーナー)は出版社のすすめでラブストーリーを書くことになった。その恋愛小説を書くために悩んでいる時に、突然、両親それぞれから離婚したいという相談をうけて、びっくりして故郷に帰ったが、親戚の集まりにどうしても戻ってもらいたいための嘘だった。
だが故郷に戻ったことは無駄ではなかった。幼い時から隣に住んでいるビンドゥ(パリニーティ・チョープラ)をヒロインにする構想が固まったのだ。
時間軸があっちゃこっちゃするのでお得意の居眠り💤💤💤。映画のせいにしてはいけない。ビンドゥ演じる女優さんも好みじゃなかった。「アビマンユさん、この女はあなたには御せないよ」と早々と忠告したかった。
これもわんちゃん🐕が出てきた。それも無理矢理ビンドゥに押し付けられたんだから……💦