近未来の世界は人口が増えすぎて食糧不足になる。それに対処するために遺伝子組み換え作物が開発されるが、その影響で多生児が多くなり、今まで以上に人口が増えて危機が迫ってきた。
それを食い止めようと1家族に子ども1人のみを認め「児童分配法」という法律が決まる。2人目からは地球の資源が回復するまで「クライオスリープ」と呼ばれる冷凍保存する機械に入れる決定がくだされた。
そんな時、ある母親が七つ子を産み、母親は産後すぐに亡くなってしまう。自分以外身寄りのない孫7人をどうにかして育てようと賄賂をつかって引き取った祖父テレンス・セットマン(ウィレム・デフォー)は広いアパートを改造して孫との生活を人目を避けて始めたが……。
面白い!妄想を掻き立てられる作品。ノオミ・ラパスが一卵性七つ子だからお顔はほぼ同じ。だが性格はみんな違う。
7人のカレン・セットマン
日曜 一家の母親のような存在。
月曜 聡明な野心家。
火曜 繊細なヒッピー。
水曜 恐れ知らずの戦士。
木曜 ワイルドな反逆者。
金曜 理系の天才。
土曜 パーティー好きなロマンチスト。
自分の曜日だけ外に出られると決める。
その晩には「どんなことしたか、誰と何をしたか」などこと細かく報告会議を開くのだ。
観ていてハラハラドキドキ、いつかきっと歯車が狂うかボロが出るか……心配しながら観た。映画は5、6歳から始まっているが、それ以前の乳飲み子やよちよち歩きの時なんかデフォーお祖父様はどうしてたんだろう。
人を雇うことも出来ないし、7人一斉に泣いたりした時どうしていたんだろう。寝る間もなかったはず。でも7人はちょっと多いが一卵性3人くらいなら案外うまく行くかもしれないと妄想をたくましくしてしまった。