パリに引っ越してきたばかりで都会の生活に慣れていない27歳のマヴィ(ロリータ・シャマー)は、ある日、アパート付きで従業員を募集している小さな古書店を見つける。店主の老紳士・ジョルジュ(ジャン・ソレル)に雇われることになった。
書物を通じて心を通わせた二人は、年齢差が気になるものの徐々に無くてはならない存在となっていくが……。
大々、大好きなイザベル・ユペールさんの娘さんロリータ・ジャマの主演でなかったら、きっとこんなに話題にならなかったのではないかな。全体的に底が浅く物足りない作品。
人を愛するまでの時間に長い短いなどと野暮は言わないが、好きになっていく道筋をもっと丁寧に観せてほしかった。ジャン・ソレル演じるジョルジュの過去を考えると、曲がりなりにも古書店など開いておられたものか ?と疑問。
音楽も最初の金属音がいただけないし、猫の出し方もわざとらしい。あえて見所をあげるとすればパリの飾らない町並みがよかった。
☆イザベル・ユペールさんのふっとした身体の動かし方と似た部分があって嬉しかったが、あの歩き方は酷すぎる。