昨日は山形常宿の近くの飲み屋さんに行った。覚えていてくれて,もうすぐ来られると思っていたんですよといってくれた。芋煮、オムそば、ウーロン茶を頼んで1500円。お酒類を飲まないミッキーにも笑顔で接してくれるから、ほとんどこの店で晩は食べている。
😰あ〜、なんということだ。観るのをちゃんと決めていたのに、同時刻に始まる違う会場に入ってしまい座ったところから出られなくて、そのまま観ることにした。
間違って観たのは「共振する身体 フレディ・M・ムーラー特集」の『パシフィック あるいは満ち足りた人々』
🎬『パシフィック あるいは満ち足りた人々』フレディ・M・ムーラー監督/スイス/1965年
若者が数人、パシフィックという屋敷で共同生活をしている。彼らがここで一緒に暮らす日々は今日で終わり。
庭に空ビンをたくさん並べて俄作りのボーリングをしたり、森の中で一人で綱渡りに興じたり、はたまた屋根の上からホースで水撒きなど嬉々として遊び呆けている。
ムーラー監督は遊び心をいっぱい持っていて、その中にスパイスのように皮肉や詩的なものを表していた。画面に一瞬日本人のお顔が映ったが、きっと親交のあった「小川神介」と思う。
☆ムーラー監督は『最後通告』『僕のピアノコンチェルト』『山の焚火』を作った方。『山の焚火』は観ていないので、この映画祭中に観ようと決めた。
🎬『オラとニコデムの家(聖餐式)』アンナ・ザメツカ監督/ポーランド/2016年/72分
ポーランドのセロックに住む家族。酒飲みの父親と自閉症の13歳の弟、母親は離れて暮らしていて、日頃の家事などはぜんぶ14歳の少女オラの役目。
もうすぐ弟の聖餐式で聖書の問答集を暗記させるなど、オラは毎日文句を言いながらもお母さんの役目をしている。たまに友達と遊ぶのにも家事をやってから父親の許可をもらうオラだった。元のように母親も一緒に暮らせるのはいつになるのだろうか……。
酒飲みで働かない父親、ミッキーの想像では、男を作って出て行き、その男の赤ん坊を産んだがあまり上手くいっていない母親、そして落ち着きのない弟……こんな家庭がオラの肩にズシンとかかっている。
どうも生活保護を受けているらしく、調査員が父親を酒場の入り口で見たというと、たまたまそこにいただけで入っていないとのらりくらり。今も酒が入っているねと問われても、飲んでいないとうそぶく。
弟の聖餐式に現れた母親は赤ん坊を抱っこして平然としている。それにこの家に帰って来たい様子で娘に相談している。娘のオラには口を聞くが弟には見向きもしない。
弟は学校に行ってるが問題児。家ではパソコンに夢中で、それ以外はみんなお姉さんまかせ。靴ひもも結べない。
書いててうんざりしてくる。こんな両親ならいらない !! と大声で叫びたかった。オラが美人で賢いのが唯一希望の種だが、いい方向に伸びていってほしいと願うばかりだ。