昨夜、東京から山形に来た。もちろん安い3000円の深夜🚌バス。今ついたばかりで、山形駅から6時半の福島行きに乗って、駅舎に♨️温泉施設がある「高畠」に向かっている。深夜バスの疲れを取りにいく。
小1時間、温泉(300円)につかったり、野菜市を見たりした。この駅はSuicaは使えなくて驚く。人はとっても親切な方が多い。東北弁もいい。山形には9時前に着くので100円バスに乗って中央公民館でプレス資料をいただく。
🎬『また一年』朱声仄(ジュー・ションゾー)監督/中国/2016年/181分
中国のとある家庭の食卓風景を13ヶ月の間にひと月1定点で描き出す180分。
故郷の山村にある実家と、出稼ぎのために都会(武漢)で借りている家。その二つの家を行ったり来たりして暮らす一家。1ヶ月ごとに家族の生活を定点で映されていて、小さくてやんちゃな長男に手こずりながら台所で料理をしているお母さん。カメラは居間をずっと映していて、2人の娘たち(中学3年と小学生低学年)は手伝うこともせずテレビを見ている。傍らには姑が座っている。声の主は台所からしばらく出て来ないが、声の調子からやっと授かった長男には優しい。
そこへ帰ってきた夫に向かって「あなたの弟はお母さんを連れていくと言ってたのに連れていかなかった」とずけずけと姑をなじる。カメラがあることは承知なのによく言えるなぁとびっくり。この一部屋でどうやって寝るのか知りたい。
とにかくどの場面にも「お金」の話は事欠かない。1ヶ月ごと約10分以上はかかっているので見ようによっては目新しさはないが、ミッキーはこの若い女性監督のじっくり腰を据えた作品が気に入った。
🎬『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』フレデリック・ワイズマン 監督/アメリカ/2016年/205分
巨匠フレデリック・ワイズマンがニューヨーク公共図書館という「世界」にカメラを向けている。来日は予定されていたが中止となった。ご高齢なので(1970生)心配だ。
ニューヨークの公立図書館にはいろんな分野があって、決め細やかなサービス、時にはいろんな講座をほとんど無料で受けられるシステムが紹介される。
特にパソコンができない人向けの対人の窓口や、希望者にパソコンの簡単操作を教えてくれるなど、名前の「公共」のとおり痒いところ手が届くようなサービス。
公共図書館という現実の空間を、いろんな角度から捉えていて、アメリカの現状が明らかになっていくが、これは世界に通じる示唆も含まれていて、図書館に関係する方々に是非観ていただきたいと思った。