名古屋で言うと錦三丁目の雰囲気だが、入ったお店は野菜惣菜がメインで野菜不足が一気に解消した。
他の都市から比べて九州地方は物価が安い。でも「時給」もそれに応じて安いと聞いたので商店の募集を見たが850円が平均だった。
🎬『FAN』マニーシュ・シャルマー監督/インド・クロアチア・英/143分
デリーに住む青年ゴゥラヴ(シャー・ルク・カーン)は、スーパースターであるアーリヤン(シャー・ルク・カーン)の熱烈なファン。アーリヤンあ人生の全てで「神様」とも呼べる存在だった。外見までもよく似ててアーリヤンのものまねで地元のコンテストの何回も優勝している。
そんな彼は、アーリヤンに一目会いたい一心で、彼の誕生日を祝おうと優勝したトロフィーや地元の美味しいお菓子を持って、勇んでムンバイにやって来た。
だが、大スターのアーリヤンの側に寄ることも叶わなかった。ちょうどその時、1人の若者がテレビで「アーリヤンなんか、もう古い」などと言うのを見て、アーリヤンも喜ぶと思って、その若者に強引に謝らせて、それを動画にアップしたのだ。
それを見たアーリヤンは感謝するはずもなく、反対に「そんなことをする人間はファンじゃない」と批判された……。
ボリウッドの帝王、シャー・ルク・カーン主役二役。20代の若者と壮年の大スターを演じわけるての娯楽作か、と思いきやのスリラー的要素もあって笑う部分はほとんどなかった。
まあ、二役だから似てて当然だが、鼻の形、ダサさとスマート、声のトーンなどで「違う」と思わせる工夫がなされていた。
映画大国のインドだからこそ、大スターとファンの関係も濃いのではと感じた作品。
🎬『噂の男』ナワポン・タムランラナタリット監督/タイ
1990年代のタイ・バンコクで伝説的なビデオショップがあった。当時タイでは、映画館で上映されていなかったインディーズの傑作を世界中から集めて、VHSにコピーして違法承知で売っていた「あの店」の「あの店長」…。
当時、タイの映画愛好家、映画業界におよぼした影響は計りしれない。「あの店長」はアート系の映画館やインターネットの普及によって今は居所知れず…。
当時、その店に通い詰めて、その後、映画評論家、映画監督になった人たちが「あの店」のことを思い出しながら語ってくれた。
6、7人入ると満員になる店でうかうかしていると店の外に押し出されてしまったり、何の通知もなく転々と店の場所が変わったり、はたまた「店長」の性格や隠された私生活など話題がつきない内容だった。
インタビューに答える監督さんたちは、浅野忠信主演の『地球で最後のふたり』のペンラーグ・ラッタナルアーン監督、
『トップ・シークレット 味付のりの億万長者』や『フェーンチャン ぼくの恋人』のソンヨット・スックマークアナン監督、
『シャッター』邦題『心霊写真』のパンジョン・ピサヤタナクーン監督、
『手あつく、ハグして』のコンデート・ジャトゥランラッサミー監督。
「噂の男」の功績は違法ではあるが「偉業」だと思った。