福岡のアジアフォーカス映画祭に明日から参加するために、まず大阪に在来線でいって、それから夜行で福岡に明日早朝つくスケジュールをたてた。
台風でどうなるかわからない状態の中、娘らは心配して「お金出すから明日は新幹線で行ってよ」と懇願?されたが、ミッキーは太っているのにやせ我慢した。
電車は予定どおり大阪駅(夕方5時過ぎ)についてシネリーブル梅田カウンターで荷物を預かってもらい『トモダチゲームFINAL』を7時から観る。
このシネリーブルのあるビルの一階が深夜バスの発着場だから9時前始まりの『パッション・フラメンコ』も観られるかもしれないが、台風の影響でバスが動かなかったら2300円の常宿に泊まり、朝イチの新幹線で福岡へ、と決めた。
シネリーブル梅田で映画を観て、博多行きバスが出るのを確認した。バスはデラックスとスタンダードが二台並んでいて、デラックスは個別3列でゆったり、スタンダードは普通の4人がけ、トイレなし。値段が四千円ちがうわけだ。
ま、いまから悔やんでもはじまらない。では明日朝までおやすみなさい。
🎬『パーフェクト・レボリューション』松本准平監督・脚本/117分/9月29日よりTOHOシネマズ新宿他にて全国ロードショー公開
クマ(リリー・フランキー)は脳性麻痺のため手足を思うように動かせず車椅子生活。車椅子での外出は近場ならほとんど一人でできるが、毎日の生活にはある程度人の手が必要で、ベテラン介護士の( 小池栄子)が毎日来てくれる。
彼は不自由な身体だが男としての機能や好奇心はバッチリ。行動力もあって身体障害者にとっての性の理解を訴えるために活動している。
そんなある日、美少女・ミツ(清野菜名)と出会う。
障害者と健常者の映画は観たことはある。例えば『ジョゼと虎と魚たち』犬童一心監督
ひょんなことで乳母車に乗った足の不自由な若い女(池脇千鶴)と親しくなった大学生の恒夫(妻夫木聡)。怖いお顔のおばあちゃん(新屋英子)と一緒に暮らしている彼女だが、不自由な身体でも料理はうまく、古本から学んだ知識はあるので次第に関係を深めていくが……。
外国映画では『最強のふたり』監督はエリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ。
パリに住む白人で大金持ちのフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は首から下の感覚がなく身体を動かすことができない。気に入らない介護人が続いて辟易としていたところに、貧乏な黒人・ドリス(オマール・シー)が面接に来て……。
この二つがミッキーのお気に入りだが、クマとミツはふたりとも病むところは異なるが障害を持っている。こういう設定は珍しい。
障害者でありながら講演活動などやって生き生きとしているクマを見て、ミツは「あなたと私みたいなふたりが幸せになれたら、すごいと思わない?」と押しかけガールフレンドになって交際が始まるが、押し切られたクマの戸惑う表情、めっぽう明るいミツ、それを冷静に見つめる介護士の恵理。
助け合って「生きる」……健常者でさえ見落としがちな今日に、その難しさ、切なさ、思い通りにはいかないもどかしを身をもって教えてくれた。
湿っぽさ3割、あとはコメディーとも思える展開に「障害者の性」というタブーな題材に身構えていたが、すんなりと受け入れられた。