『僕のワンダフル・ライフ』ラッセ・ハルストレム監督/アメリカ/100分/9月29日よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー公開
ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは少年イーサン(K・J・アパ/大人のイーサン、デニス・クエイド)に命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、強い絆を感じる間柄になった。
イーサンはスポーツ好きの青年に成長、恋人ハンナ(ブリット・ロバートソン/大人のハンナ、ペギー・リプトン)もいて順調な青春時代だったが、大学入学前に思いがけない事故で人生を大きく狂わせてしまう。心を閉ざしながらも心機一転故郷から離れた大学に進み、ベイリーとイーサンは、はなればなれになる。
そして、ベイリーは年老いて死んでしまうが、もう一度、イーサンに会いたい一心で何度も生まれ変わり……。
えらい勘違いしていた。チラシのかわいい男の子が「僕」と思い込んでいた。なんのことはないワンちゃんが「僕」だった。
男の子と初代のワンちゃんの最初の出会いは暑い日に車の中でぐったりしている「僕」をドアのガラスを割って助けてくれたのが縁だった。命の恩人というわけだ。
原作はW・ブルース・キャメロンのベストセラー小説「野良犬トビーの愛すべき転生」。監督さんは『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』と犬をテーマに3本作っているが、かの名作『ギルバート・グレイプ』『ショコラ』『サイダーハウス・ルール』『砂漠でサーモン・フィッシング』『シッピング・ニュース』等々、ミッキー好みの方。
生まれ変わると犬の種類も変わり、 ゴールデンレトリバーの子犬、シェパード、コーギー、セントバーナードとオーストラリアンシェパードのミックスとなっていくのも犬好きにはたまらない作品だと思う。
何回も生まれ変わるのを「そんな馬鹿な…」とおもいながらも涙は出さないまでも胸中はキューンとしたミッキー。
ただひとつ、外国ではもう助からない、苦しんでいるという状態で安楽死させるのが主流。そこんところで日本の犬猫扱いのギャップが気になるところだ。