2017年09月15日

タブーの壁を乗り越えて9月30日公開『ブルーム・オブ・イエスタディ』

今朝、マッサージの帰りに道で町内会の方に会った。「丁度よかった。(ミッキー)さん、おめでとうございます。敬老の日のお祝いのお菓子です。お留守が多いので、ここではなんですがお受け取りください」と言われた。

せっかくマッサージでいい気分になったのに……敬老の日おめでとうとか留守が多いなど公道でプライバシー侵害じゃないの !! ムカムカ😡 よっぽどまくし立てようと思ったが大人気ない(老人気ない)と思ってやめた。


🎬『ブルーム・オブ・イエスタディ』クリス・クラウス監督/ドイツ、オーストリア/126分/9月30日よりBunkamura ル・シネマ他にて全国順次ロードショー公開

ナチスドイツの戦犯を祖父に持ち、ホロコースト研究所に勤めるトト(ラース・アイディンガー)は、研究者として認められているが、祖父を告発した本の出版で、一族から白い目でみられていた。妻のハンナ(ハンナー・ヘルツシュプルング)との仲も破綻していた。

トトは、まもなく開かれる「アウシュヴィッツ会議」をリーダーとして仕切っていたが、突然、信頼する教授から解任され、新任のリーダーが決まる。そのいざこざの最中、教授は心臓発作で亡くなるというアクシデントが起こる。

そんな中、トトは、祖母がナチスドイツの犠牲者のユダヤ人であるインターンのザジ(アデル・エネル)を空港に迎えにいく。フランスから来た彼女は彼の本を読んでいて、その著者が迎えに来てくれてとても感動している様子だったが、迎えの車がベンツと知るや怒り出してしまう。彼女の祖母は、ベンツのガストラックで殺されたのだった。

配給の方が試写の始まる前に「ナチス映画の歴史が変わる」作品と教えてくれた。

監督さんは『4分間のピアニスト』の方で、その作品で主演した少女は、トトの妻ハンナを演じているハンナー・ヘルツシュプルングさん。

忌まわしいドイツ・ナチスとユダヤの孫世代の2人のお話で、毒の含んだユーモアの連続で笑っていいのか、深刻に考えねばならないのか少し不安な気持ちになった。

『ブルーム・オブ・イエスタディ』とは、昨日、咲いていた花 という意味だが、過去を嘆くばかりの時代から若い世代のやり方で生きていこうという展開にその先に「光」を見出すことができた。暗く重いテーマだが観終わった感触は軽やかだった。



posted by ミッキー at 18:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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