無人島で助けをもとめている男・ハンク(ポール・ダノ)は、助かる見込みはないのか…、と絶望のあまり首を吊ろうとしたが、ふと海岸を見ると波打ち際に男(ダニエル・ラドクリフ)が流れついたのを発見。しかし既に死んでいた。
がっかりしたハンクだったが、死体からガス(おなら)がブーブーと出ているのを聞いて、はたと名案が浮かんだ。死体から噴出するガスを利用してジェットスキーのようにまたがって脱出しようと実行してみた。
しばらくはうまくいったが長くは続かず溺れてしまう。「1人と1体」は違う無人島に辿り着いたが……。
ミッキーは孫はいないが、この映画を「ママには内緒だけど、ばあばと面白い映画があるから行かない かい? 」と言って連れて行きたいくらい小学生向きのネタが満載。
でも、いかにも生きているように見えても死体なんだから、臭くならないのかと心配。そういう現実的な心配をよそに、力と知恵を合わせてサバイバルする様は優しさとユーモアにあふれていた。
その一つ一つを説明してしまうと面白みが薄れるので書けるのはここまでだが、もし死体が小汚い老人だったらどうなっただろうと想像してみた。
☆スイス・アーミー・ナイフとは、スイスのメーカーであるビクトリノックスが開発したミニツール。スイスで陸軍に採用されたことをきっかけに世界中に広まった。当時の軍隊生活に最低限必要とされた缶きりや栓抜きなど、野外での生活に必要な、さまざまな機能がおさまっている。
☆2016年のサンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞。シッチェス・カタロニア国際映画祭では作品賞&主演男優賞のW受賞。