🎬『もうろうをいきる』西原孝至監督
目と耳に障害がある人を盲ろう者といい、その障害を持つ方と彼らを支える人々の日常を追ったドキュメンタリー。全国各地で生活している盲ろうの人々を訪ねて、孤独と向き合いながら生きる姿を映している。
もうろうとひらがなで見ると意識がもうろうとしているのか、と勘違いしていたが。目も見えず耳も聞こえない方のこと。
目が見えず耳も聞こえないという障害がある人々の日常に密着しているが、それぞれ異なる環境、障害の程度が違うので驚いた。
佐渡島で一人暮らしをする女性は慣れ親しんだ自宅で、身の回りのことはヘルパーさんの助けを借りてのびのびと暮らしていた。
柔道を続けながら自立を目指す広島の若い男性は過去の失恋話を淡々と語ってくれた。
障害者同士結婚して暮らす人たち。
母親の考案した「指点字」で会話ができるようになって、その点字が一般に普及させた福島さん。彼は大学で教鞭をとる傍で講演活動も行っている。
この作品の中で、2016年7月に起きた 相模原市の津久井やまゆり園で起きた事件が出てくるが、容疑者の男性が言ったとされる「重度の障害者は生きていても仕方がない」という言葉に、それぞれの立場で意見を述べていた。