お世辞だろうか? ま、半分割り引いても嬉しい。一日とってもいい気分だった。その言葉とマッサージで元気にしてもらったので、🚌バスを乗り継いでイオンシネマ茶屋に。韓国映画『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』を観た。
🎬『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』イ・ユンギ監督/韓国/113分
病気療養中の最愛の妻を事故死させてしまった保険会社の課長イ・ガンス(キム・ナムギル)は、精神的に参っていたが仕事で気持ちを紛らわしていた。
会社では難題の案件を示談にすることが当座の仕事となった。
それは、タン・ミソ(チョン・ウヒ)という25歳の全盲の女性が交通事故にあって2ヶ月間、意識不明の植物状態だった。彼女は孤児で親族がいないために入院中の世話は親友のホジョン(パク・ヒボン)が付き添っていて、彼女の交渉代理人もしていた。
だが、彼女は保険会社が提案する示談には頑として応じなかった。イ・ガンス毎回入院先に行くたびに追い返されていたが、寝たきりのタン・ミソを一度見てみようと病室に行ってみると、そこには寝ているミソと同じような顔をした女性と遭遇した。
話しかけると「私が見えるの ?」と、とても驚いた様子だった。会話する間に「ひょっとしたら僕だけが見えているのか !! と今度はイ・ガンスが腰を抜かさんばかりに驚いた。
これは東京や大阪のシネマートでもう上映中だが、名古屋は9月2日からで茶屋でしか上映されていない。初日初回で韓国映画好きの奥様方とミッキー年代のグループで4割ほど入っていた。この茶屋は「愛知県ではここでしかやらない韓国映画」が特徴的なシネコン映画館だ。
名古屋の港・中川区方面には3館のシネコン(中川コロナ、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、と、ここの茶屋だがそれぞれここだけの映画を一本ずつくらいやっている。
さて、映画の感想だが、イ・ガンスを演じるキム・ナムギルさんは見慣れない方だった。妻の親戚との軋轢がある私生活、会社の対人関係、それぞれ投げ出したくなる出来事があるがあまり表情も変えず「我慢」している様子が涙を誘うのか、3人は確実に泣いていた。
いかにも母性本能をくすぐるお顔立ちではないが「身近な人」に「いる」感覚を持っている俳優さんかなと感じた。
そのイ・ガンスは他の「意識不明」の人、ぜんぶと見えたり話したりはできない。そこんところが「おかしい」と思って観ていたら……この続きは是非、映画館でお楽しみいただきたい。