昭和30年代には日本の映画観客動員数が年間11億人だったが、時代の流れで去年は1億5千万人までになった。
映画業界もシニア割引、50歳以上夫婦割引、レディースデーと、お年寄りと女性対象の割引が多いが全体の割引は無理なのか? と書いてあった。
日本は全般的に映画代は高い。特に60歳前の男性お一人にはもっと恩恵があってもいいと思う。年一回行くシドニーではシニア料金はゲストなどくる特別日以外は9ドルか10ドル。一般でも新作の2週間過ぎると8ドルぐらいになるときもあった。
ミッキーは10年前から1100円だが、時にはそれでも「高い ! 」と思う作品があるが、若い人がもっと高いお金で「残念映画」を観たなら、うーんと腹立つだろうなぁと思っている。
🎬『ハイジ アルプスの物語』アラン・グスポーナー監督/スイス、ドイツ/111分/東京8月26日から上映中、名古屋・伏見ミリオン座にて9月2日より公開
今まで一緒に暮らしてきた叔母に連れられて、アルプスの山奥の小屋にたったひとりで暮らすアルムおんじ(ブルーノ・ガンツ)の元にやって来た少女ハイジ(アヌーク・シュテフェン)。
アルプスの山の大自然に囲まれ、見た目ガンコだけれど優しいおんじや山の麓に住むヤギ飼いのペーター(クイリン・アグリップ)と楽しく暮らしていけるようになった。
そんな生活に慣れたころ、突然、叔母がやって来て、大富豪のお嬢様の話し相手をしなさいと有無も言わせず、ハイジはフランクフルトへ連れて来られてしまった。
お話し相手のクララお嬢様(イザベル・オットマン)は足が悪く車いす生活を送っていた。そこに、明るくて素直なハイジと仲良くなって元気を取り戻していくが、ハイジは山に帰りたいという気持ちが強くなっていく。
あまりにも有名なテレビ・アニメでミッキーの二人の娘もテレビにかじりついて見ていた。そんなアニメが目に焼き付いている中で実写化された。この頃、他のアニメも実写にして「やっぱりアニメが良かった」と思われる作品が続いたので、期待せずに観たが、心配は無用だった。
おんじ役のブルーノ・ガンツさんはヒトラー役で有名な俳優さんだがハイジを見つめる表情はとっても暖かい。少女2人もいい。それに動物たちが可愛い……と、すっかり映画の中に入り込んでしまった。それもそのはず、監督さんは日本アニメのハイジをずっと見て育った方だった。