第二次大戦後、米軍統治下の沖縄でただ一人、米軍のやり方に対して「NO」と叫んだ沖縄のヒーロー・瀬長亀次郎。
演説会を開けばいつも何万と人を集めた。彼を恐れた米軍は、いろんな策を仕掛けるが、民衆に支えられながら闘い続けた政治家・亀次郎。
周りにいて応援した方々や家族の証言を通して亀次郎の生涯を写し撮っている。
改めて「沖縄」を思った。当時の「沖縄」と、変わっていない「今」が見え隠れしながら迫ってくる。そんな中でのカメジローの行動が、まるで沖縄を救う神のように感じた。
カメジローの演説会を追っかけのように聞きまわった高校生、内偵するために演説会場に行ってその語りかける言葉に感動した警官……。
皆から慕われる魅力あるカメジローは、アメリカ軍にとって目障り、耳障りであったがために刑務所に1年半入れられたが、出てくる時の送り出す刑務官までが「笑顔」だったのが忘れられない。
日本本土は沖縄を捨て石にした事実を絶対に忘れてはならない「史実」。心にしっかり留めなければならないと思った。