香港警察のベテラン刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は犯罪王と目されているヴィクター・ウォン(ウィンストン・チャオ)を追う中で、同僚で捜査の相棒でもあったヤン(エリック・ツァン)を失った。
それから9年。ベニーは潜入捜査の失敗で停職処分中。彼はヤンの忘れ形見のサマンサ(ファン・ビンビン)の後見人として面倒を見ていた。
サマンサは美しい女性に成長して、マカオのカジノで働いていたところに、ある日、アメリカ人のイカサマ詐欺師コナー(ジョニー・ノックスヴィル)が来て、サマンサを巻き添えにして大金をせしめて行方をくらませてしまった。
カジノの上司からコナーを探し出して大金を奪って来いと言われたサマンサは、ベニーに助けを求めてきた。
ベニーは早速、ロシアに高飛びしたコナーを追って捕まえたが、なぜか二人を狙う組織がいて……。
つい2カ月前にジャッキー・チェン主演『レイルロード・タイガー』(ディン・シェン監督)を観たばかり。元気をいっぱいもらえた作品だったが、またまた9月公開の新作『スキップ・トレース』でお目にかかれたて元気倍増。
若い時代のジャッキーの身のこなしは天才的であったが、中年ベテラン刑事としてドタドタっとしながらも、一生懸命さが伝わってくる。追ってから逃れるために山越え、川越えのロードムービーになっているが、敵同士だった2人の息は最後にはピッタリ !!
汗臭い男たちの中で、ピッカピカに輝くファン・ビンビンさんの美しさが一層際立っていた。
☆最後にはびっくりする展開やオチもあってうんと楽しませてくれた。