2017年08月03日

白旗はあげない!8月19日公開『ギフト 僕がきみにのこせるもの』

🎬『ギフト 僕がきみにのこせるもの』クレイ・トゥイール監督/アメリカ/111分/8月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷他にて全国順次ロードショー公開

アメリカン・フットボールの最高峰・NFL。ニューオーリンズ・セインツの選手スティーヴ・グリーソンは、2006年に起きたハリケーン「カトリーナ」によって破壊的な被害を受けたニューオーリンズの市民にとって待ちに待った最初のご当地試合で、劇的な勝利に導いたヒーローだった。

それから5年後、選手を引退したグリーソンは、身体の変化に気づいて診てもらうと、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。その宣告を受けた直後に妻ミシェルさんが妊娠したことを告げられる。

生まれてくる子を抱きしめることができるだろうか、自分は子に何をのこせるか、と考えたグリーソンは毎日、ビデオに向かって語りかけるのだった。


彼が生まれてくる息子のために撮りためていたビデオと、家族らが撮影する闘病の姿を、4年間で1500時間の闘病記録を編集している。

内容は多岐にわたっていて、グリーソンの父親との確執、宗教上の考えの違い、疲れの色を隠せない妻、日常闘病生活と催し会場の自分の落差……有名なスポーツ選手だったからいろんな方面からのアプローチがあって普通の人以上に手厚い治療や看護、アドバイスを受けることができているはずだと勝手に思っていたミッキーだが、その想像部分は悲しいかな期待できていないようだ。

しかし、その反対に彼の呼びかけで「目力で入力できるパソコン装置」を同じ病の人々に行き渡らせることや、金の切れ目が命の切れ目といわれて治療をやめてしまう人々に補助金を出す制度も推し進めていた。

そんなエネルギーは一体どこから生まれてきたのだろうか。その疑問に的確にこのドキュメンタリーはこたえてくれた。

☆今年6月に奥様が来日。グリーソンさんの現況を「非常に元気です。スティーヴがやりたいと思うことをほとんどできていると思う」と語ってくれた。

☆ALSとは、筋肉への伝達機能が徐々に失われ、歩行、会話、呼吸ができなくなる。認知能力は残るので感じることはできるが体を動かすことはできない。平均寿命は2年〜5年と言われている。
posted by ミッキー at 10:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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