2017年07月26日

日本人監督が描く「出稼ぎ労働」の物語 8月5日公開『リベリアの白い血』

🎬『リベリアの白い血』福永壮志監督/アメリカ、リベリア/88分/8月5日より渋谷アップリンク他にて全国順次ロードショー公開

内戦の傷痕がまだ癒えていない西アフリカ・リベリアのゴム農園で働くシスコ(ビショップ・ブレイ)は過酷な労働の低賃金で家族をどうにか養っていた。

仲間たちと一緒に労働条件や環境を改善してもらおうと立ち上がるが、意志も統一できずうやむやになってしまった。

そんな時、ニューヨークで働いているシスコの従兄弟マーヴィン(ロドニー・ロジャース・べックレー)が里帰りした。彼からニューヨークの話を聞いて、愛する家族を残してアメリカに渡ったが……。


リベリアという国がどこにあるかもわからなかった。もちろん内戦のあったことも知らなかった。そんな国の男が家族を置いてアメリカ・ニューヨークに出稼ぎに行く。

リベリアの生活と比べると彼の勤めるタクシー会社の寮は別天地で「水は出ますか」と聞いて「水道がある」と聞いて感動していた。そんな彼も知らない土地でタクシーを運転するなど、運転能力がうんとあっても大変なことだったと思う。

彼は地道に仕事をこなしていた。余分にたくさんチップをもらっても「こんなにたくさんのチップはいりません」と生真面目に返していた。真面目すぎるほどだ。そんな彼に、触れられたくない過去を知る男・ジェイコブ(ディヴィッド・ロバーツ)と再会することから彼の心を精神的に追い詰められていくのだ。

この作品はニューヨークを中心に活動する福永壮志監督の長編デビュー作。第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に出品、ロサンゼルス映画祭で賞を受けている。

主演はゴム農園での労働経験があるリベリア出身の方。ニューヨークの撮影後はアメリカに移住して俳優の道を歩み続けている。




posted by ミッキー at 22:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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