2017年07月22日

聴こえるのは、島唄と島の音 7月29日公開 『海辺の生と死』

昨日まで映画祭や新宿のカリコレで映画三昧(映画四昧、五昧 ? )の日々だった。座り心地の悪い椅子にも腰だけは痛くならないミッキーだが、家事を精出してすると一時間で背中や腰が痛くなる。

😅あ〜、今日明日はその家事に追われる伊豆高原ライフ。楽しみは伊豆高原駅そばの泥パックができる立ち寄り湯。この泥パック、3日あとまでしわしわ肌がすべすべになる。

今回で二度目になるが、シャンプーにも挑戦してチョロチョロ髪をフサフサ髪に近寄れるように泥で頭皮をマッサージする予定。 楽しみを見つけなければ家事や連れ合いとの2日間はやっていけない!

🎬『海辺の生と死』越川道夫監督・脚本/155分/2017年7月29日よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー公開。

第2次世界大戦末期の夏、ここは奄美群島・加計呂麻島(かけろまじま)。朔(永山絢斗)隊長率いる海軍特攻艇の部隊が島に駐屯することになった。

地主の娘で老いた父と暮らす小学校教師のトエ(満島ひかり)は、隊員たちとの酒盛りの場で歌う軍歌より島唄に興味を持つ隊長の姿に好意を持つ。

そんなある日「今夜、浜辺に来てほしい」と書かれた手紙を受け取る。トエは海の道を泳ぎ逢いに行く。

この作品は島尾敏雄の私小説「死の棘」に、妻である島尾ミホの小説「海辺の生と死」や敏雄による短編小説「島の果て」の内容を織り交ぜて作られている。

島尾敏雄とその妻・島尾ミホ、後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した戦時下での鮮烈な出会いと恋の物語を完全映画化。

主人公トエを『夏の終わり』『愚行録』の満島ひかり、若き隊長・朔を『ふがいない僕は空を見た』『みなさんさようなら』の若手人気男優の永山絢斗。

この二人が「島時間」の流れにとっぷりと浸かりながらも、「死」を目前にして向き合う。愛する人の口からついて出る言葉を丁寧に受け取り、そしてかみしめて返す言葉に文学の道を行った夫婦の面影がちらつく。

その間合いの取り方は「島唄の音(おん)」を背景に情念を持って描かれていた。

☆月日の過ぎていく速さに戸惑うことばかりの今日だが、時の刻みの長さは変わらないはずだ。70年以上前の時間の経ちかたはどうだったのだろう。そんなことを観ているものに体感させてくれる作品だった。
posted by ミッキー at 09:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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