2017年07月16日

第26回レインボーリール東京(2)『キキー夜明けはまだ遠くー』『迷い子たちの物語』

昨日はレインボーリールで4本観てから新宿シネマカリテの「カリコレ」の『スレンダー長身の怪人』を、ミッキーの2017年初カリコレとチョイスして行ったが、半分寝て💤半分意味不明💦で散々だった。ミッキーだけじゃない。周りのお二人ほどが💤だったから、是非オススメとは言えない。

🎬『キキー夜明けはまだ遠くー』サラ・ジョルディノ監督/スウェーデン、アメリカ/日本初上映

現在のニューヨークのセクシュアルマイノリティの中でも、マイノリティである黒人の若者たちは、社会の偏見と闘いながら独自のパーティーシーン「キキ」を形成している。

そこでは有色人種のマイノリティの若者が集まって思い思いの格好をして、自分の持分の時間で歌い、踊る。そこで出会った仲間は、二重の枷で家族や周りの人たちから見放された若者にとって新しい「家族」でもあった。

この映画祭のドキュメンタリーは特に多くのファンを集めている。特にこの作品は2016年のベルリン国際映画祭でテディ賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞している。

セクシュアルマイノリティの理由で家出、探されることもなく家族から見捨てられ、世間からは有色人種と蔑まれている若者の赤裸々な日常が彼らのインタビューと共に紹介されていた。

生き甲斐であるパフォーマンスをする場所があってもプロに見出だされるのは一握り。毎日の生活の糧は「売春」と平然と言う人、自力で大学を卒業した人、エイズで亡くなった仲間の話をする人、いろんな問題を抱えているが「キキ」のライトに照らされた彼らを見ると、どんな苦労でもはねつけていける強いエネルギーを感じた。

🎬『迷い子たちの物語』ホセリト・アルタレホス監督/台湾、フィリピン/日本初上映

フィリピンで中古自動車のバイヤーをしているアレックスは、妊娠した恋人から逃げるようにして台北に住む友人アパートを訪れた。友人は仕事で一週間いないので気ままに異郷の地で過ごすことになった。

偶然立ち寄ったバーでアルバイトをしている台湾人の医大生ジェリーと意気投合した。車が故障して困っていたのを難なく直してくれたアレックスに、お礼として台北をドライブすることになったが、ドライブの途中でジェリーの実家に立ち寄ることにした。


不思議な縁で仲良くなった男二人。アレックスは父親になるという現実に向き合えなく、ジェリーは実家が保守的な少数民族の村長という家系で彼はその後継ぎ。ゲイであるジェリーはカミングアウトする勇気がない。

この映画祭で上映された中ではセックスシーンはなく、いろんなしがらみの中で悩んでいる二人が約一週間で心底理解できる間柄になる。その一人がたまたまゲイだったということだ。

二人の将来がどうなるかもわからない終わり方だったが、表情を見る限りでは困難を乗り越えていくような気がした。派手やかさはないが心に残った作品だった。




posted by ミッキー at 09:27| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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