アンヌ・フォンテーヌ監督最新作『夜明けの祈り』が第25回フランス映画祭で観客賞を受賞した。映画自体に派手さはないが、1945年第二次世界大戦末期のポーランドの修道院で起きた悲劇的な事件を丁寧に描いていた。公開は8月5日。お楽しみに。
🎬『ジョゼと虎と魚たち』犬童一心監督/2003年
ひょんなことで乳母車に乗った足の不自由な若い女(池脇千鶴)と親しくなった大学生の恒夫(妻夫木聡)。怖いお顔のおばあちゃん(新屋英子)と一緒に暮らしている彼女だが、不自由な身体でも料理はうまく、古本から学んだ知識はあるので次第に関係を深めていくが……。
今、名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマで「35mmフィルム 再上映」という企画があって、その中に『ジョゼと虎と魚たち』があったので、少なくても5回は観ている作品だが、10何年ぶりかで大画面で堪能した。
1番観たいシーンは荒川良々の本屋の店員の「絶版…、」というところと、二人が泊まる魚の国 ? というラブホテルのシーンだ。
二人が彼の実家に車で行くが、途中で「なんとなく」足が向かわなくなった気持ちが痛いほどわかった。そこからは何回観ても涙ぐんでしまうミッキー。
妻夫木くんも別れてから道端で大泣きするんだけど、その後、ずっと会わないのか…と、思うのも10年前の時と同じだった。時が経って同じ映画でも違って見えるのもあるが、この作品は変わらない。