トレーラーハウスで細々とタトゥー屋をやりながら暮らす元犯罪者ジョン・リンク(メル・ギブソン)に、数年前から行方不明になっていた一人娘のリディア(エリン・モリアーティ)から突然電話がかかってきた。
警察や殺し屋から追われていて、逃げるお金もないという言葉に、遠いところだったがすぐ車で迎えに行くことにした。
6年ぶりに会う娘は美しく成長していたが、一目で荒んだ生活をしていて、クスリもやっていると見抜いた父親は自分の住むトレーラーハウスに連れ帰ってきた。
娘はしばらくして、悪い仲間とつるんで悪事を働いてきたが揉め事に巻き込まれたときに手元が狂って彼氏を撃ち殺してしまったと本当のことを話すが、トレーラーハウスの外には既に敵対するギャングたちが集まってきて……。
昨日は『ハクソー・リッジ』を監督したメル・ギブソン。今日はダメダメ娘をどうにか護って人並みの人生を送らせてやりたいがために頑張るお父さん。
広大な荒れ野にポツンポツンとある案外広そうなトレーラーハウス。そこでは貧しいが助け合いながら生きている仲間がいる。そこの世話役さんがウィリアム・H・メイシー。脇で出てくるがなかなか味のある役だった。
メル・ギブソンは自分で懸賞金までつけて娘をさがしていた。本人はアル中の会入っていて、仮釈放中で真面目に暮らしている中に、問題の娘のために銃を持つ羽目になってしまう。
アクション、ロードムービー、裏社会、父娘の関係、それぞれがバランス良くきっちり見せ場を作っていた。
命をはって娘を護って行く途中、メル・ギブソンはもじゃもじゃ髭をスッキリ剃るが、その素敵なこと !