これを観終わってから『家族はつらいよ2』も観た。例の事件以後でも、けっこう並んで開場を待っている年配の方が多く、半分でもいいからもう一度と思ったのだ。入りは7割。
名古屋初日初回に観た時も笑いは上がっていたが、大阪は名古屋と比べると笑いが長くて伸ばし気味、ハッハァ〜、ハァッハァハァ〜で、「そう、そう」「ふぅーん」と一人で頷いている声も聞こえる。
ミッキーの後方のお年寄りはトイレから帰ってきてすぐに、隣の友だちに「あれからどうなってん」と聞いていたので、思わず吹き出してしまった。
最後までいたらもっと面白い感想などを「耳ダンボ」にして聞けたかもしれないが、時間も無かったので1時間ほどで出てきた。同じ映画を違う土地で観るのもいい経験だった。
🎬『ゴールド/金塊の行方』スティーヴン・ギャガン監督/アメリカ/122分
1981年。ケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)は祖父が作った鉱山採掘会社を引き継いだが、7年後には立ち行かなくなった。自宅も手放さなければならなくなった彼は、恋人のケイ(ブライス・ダラス・ハワード)の家に転がり込んだ。彼女は嫌な顔一つせず、家具店で働いて生活の面倒をみてくれた。
今日も酔いつぶれて寝ていた彼はインドネシアで金を掘り出している夢を見た。飛び起きた彼は、ケイにプレゼントした高価な金時計をそっと持ち出して、それを飛行機代にして型破りな自論を持つ地質学者マイケル・アコスタ(エドガー・ラミレス)を説き伏せてインドネシアに向かう。
1990年代にニューヨーク市場を大混乱させた金鉱詐欺事件「Bre-X」を基に作られた作品。とにかく三転四転、そして最後に五転と目まぐるしく変わるので「山師の言うことは眉唾ものだ」とマシュー・マコノヒーさんの熱演も冷静な目でみてしまった。
金が本物ではない、他から持ってきたもの、混ぜてある可能性もある等々、なんでずいぶん経ってからわかったのか疑問。
ネットで調べてみると、基になった事件はもっとドロドロとしていたようだ。期待した作品だったがミッキーにはしっくり理解できなかった。