2017年05月25日

午前十時の映画祭『雪之丞変化』ミッドランドスクエアシネマにて

🎬『雪之丞変化』市川崑監督/1963年

江戸・市村座の歌舞伎の女形の雪之丞(長谷川一夫)は、観客の中に父の仇を見つけた。その仇とは元・長崎奉行土部三斎(二代目中村鴈治郎)。寵愛を一身に受ける将軍家側室の美しい娘の波路(若尾文子)も同席している。

その夜の帰りに雪之丞は何者かに襲われたが世間で人気のある怪盗・闇太郎(長谷川一夫2役)に救われた。

一方、土部三斎の娘浪路は雪之丞の舞台を見てから、その艶やかな姿に身分を忘れて恋の病で寝込んでしまう。

これを知った仇の一味・川口屋(伊達三郎)は、大奥御用達に加えてもらいたい為に波路と雪之丞を密会させる。

雪之丞は待ちに待った好機とばかりに仇・土部三斎邸の浪路の寝室に見舞いにあがり……。


ミッキーが若い時に母親から長谷川一夫さんのことは何回も聞かされていた。流し目のことや、映画会社の争いで顔を切られたこととか、人気の凄さなど話し出したら止まらない勢いだった。そんなこともあって期待満々で行った。

観客は25人ほどで、ミッキー映画人生始まってから思い返してみても平均年齢が、一番高いと見た !

右に杖をついて、左手で通路の壁を触ってゆっくりゆっくり歩く人、まだ始まっていない時の薄明かりの照明でも心配そうに歩かれる方、きっと90代の人も何人かいらっしゃると思った。(客層を予想してもっと会場を明るくすべきだと思う)

さて、映画だが、長谷川一夫300本記念映画ということで豪華俳優さんが出ていてそれなりに楽しめたが、勝手に思い込んでいたイメージとは違った。

長谷川一夫さんは中年の域で太り気味。山本富士子さんは美しいがべらんめえの女で演技がイマイチ。脇の悲壮な若尾文子さんと軽妙な市川雷蔵さんには満足したが、ちょっと💤。

1935年に同じ映画を衣笠貞之助監督が長谷川一夫(当時は林長次郎)主演で作られているが、そちらの若い時代の作品を観てみたいものだ。
posted by ミッキー at 05:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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