2017年05月24日

事実を体現する男・マーク・ウォールバーグ 6月9日公開『パトリオット・デイ 』

🎬『パトリオット・デイ 』ピーター・バーグ監督/アメリカ/133分/6月9日よりTOHOシネマズスカラ座他にて全国ロードショー公開

2013年4月15日。殺人課の刑事トミー(マーク・ウォルバーグ)は朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。歴史の古いボストンの大会は、毎年「愛国者の日」(パトリオット・デイ)に開催され、すでに117回目を迎えていて、コースの沿道には50万人以上の人々で溢れかえっていた。

走者たちがゴールして歓声のあがる中で、突然、トミーの背後で大爆発が起きた。煤塵や煙の立ち込める中で悲鳴があがり負傷した人たちが折り重なって倒れていた。トミーは詳しい事態がわからないまま、ボストン警察の仲間たちと必死の救護活動にあたった。

間もなく到着したFBI捜査官・リック(ケヴィン・ベーコン)が現場を調べて「これはテロだ。この近辺の地理に詳しい者はいないか」と言われ、トミーは協力することになった。

やがて監視カメラに映る不審な男二人が浮かび上がる。

22日にイギリスのマンチェスター中心部のイベント会場で大きな爆発のニュースがあったばかり。これもテロと断定され、多くの死傷者を出している。警戒を強めていたイギリスでの惨事は、テロが完全に食い止められない現実を突きつけられた。

たった4年前のこのボストンマラソンの惨事の記憶が遠くなっている今、改めてこの映画の公開の意義が大きいと感じた。

主演のマーク・ウォールバーグ と監督のピーター・バーグは

『ローン・サバイバー』で、アフガニスタンの山岳地帯で偵察活動中の4人のシールズ隊員が200人を超すタリバン兵の攻撃にさらされる。この極限の状況で奇跡的に生還を果たした一人の隊員マーカス・ラトレルを演じ、

『バーニング・オーシャン』で、メキシコ湾沖約80kmの石油掘削施設で海底油田から逆流してきた天然ガスの引火により大爆発を起こした未曾有の大事故を被害の拡大を食い止めようとする電気技師のマークを演じている。

新作もマーク・ウォールバーグが身体を張って、観ているものに緊張と臨場感を与えて、その出来事の根幹に迫っている。

事件前夜から犯人逮捕までの102時間を時間をおって観せてくれる演出と時折出てくる実写フィルムが「本当に起きたこと」を強く感じさせてくれた。
posted by ミッキー at 15:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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