今年はアジア短編プログラムを追加し、新たに「花開くコリア・アニメーション2017+アジア」の名称にて、6/10(土)・11(日)両日、愛知芸術文化センターにて開催の運びとなりました。
日本開催10回目(名古屋会場は8回目)にあたる本年も、韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」最新上映作から、「宇宙の記憶」「宇宙の形」「宇宙の旅」の3つのテーマで、韓国の“今”をビビッドに体感できる短編26本をお届けします。
更に、昨年からインディ・アニフェストに新設されたアジアコンペ部門「アジア路」から、アジアの息吹を感じられる必見作8本を上映します。
■世界の映画祭を席巻する韓国短編アニメーション
・第16回広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを受賞した『空き部屋』(チョン・ダヒ監督、声優 ユ・ジテ)
・ANIMA2017 ブリュッセル・アニメーション映画祭で最優秀学生短編映画賞を受賞した『父の部屋』(チャン・ナリ監督)
・サンダンスはじめ世界中の映画祭から招待され、第26回ザグレブ国際アニメーションフェスティバルで「ピーター・ロードによる特別賞」を受賞した『鹿の花』(キム・ガンミン監督)
など、世界の映画祭を席巻する韓国短編アニメーションをご堪能下さい。
■来名ゲスト監督の新作
・2012年のゲスト、カン・ミンジ監督の新作『Before&After』(第18回DigiCon6ASIA銀賞)
・2014年のゲスト、キム・ボヨン監督の新作『えさ』(第10回札幌国際短編映画祭最優秀ミニショート賞)は、両監督の個性がにじみ出た作品。
過去のトークを再読してご覧いただくのがオススメです。
特集「カン・ミンジの世界」 花コリ2012名古屋会場トーク録 http://anikr.blog.fc2.com/blog-entry-68.html
花コリ2014名古屋会場レポート 『痛くない』キム・ボヨン監督トーク録 http://anikr.blog.fc2.com/blog-entry-181.html
また、本年、各プログラムの冒頭に上映される映画祭トレーラーは、2016年のゲスト、キム・ヘミ監督が制作しています。実写から始まるビックリ映像にご注目。
ちなみに、今年のゲスト、ホ・ジュンソク監督の『ジオット』も実写&アニメーション作品です。
■残酷さは韓国映画の証し?
今年3月に実写『お嬢さん』『アシュラ』『哭声/コクソン』が劇場公開され、残酷かつ情け容赦ないダークな世界観が大きな話題となりました。短編アニメーションにも韓国映画の苛烈さは受け継がれています。
本年の花コリ上映作では、自らのDV体験をベースにした『父の部屋』
伊藤潤二ライクな絵が既に怖い『役割ごっこ』
ヘタウマな絵柄が後にトラウマとなる『ピクニック』
悪気のない子供のいたずらが悲劇を呼ぶ『白い沈黙』などがそれ。
その他、アートな作品、ポップ&キュートな作品、哲学的な作品、歴史・社会問題を扱った作品、コミカルな作品、そして、ハートウォーミングな作品など、多彩なラインナップをお楽しみ下さい。
■アジア・アニメーションから「世界」を観る
アジア短編プログラム「アジア路」では、中国、インド、イラン、シンガポール、イスラエル、そして日本の作品を8本ご紹介。
日本を代表するアニメーション作家で、名古屋出身の山村浩二監督が、エリック・サティのバレエ音楽「パラード」を超現実的アニメーテッド・バレエとして再現した『サティの「パラード」』
インドの起源神話を解釈したニーナ・サブナニ監督『イメージをつくる』(インディ・アニフェスト2016「アジア路」グランプリ)
エルサレムの日常を批判する風刺映画『Within Thy Walls』(オメール・シャーロン、ダニエラ・シュニチャー監督/イスラエル)
現在の世界情勢を予見するかのような未来都市を描いた『Schirkoa』(イシャン・シュクラ監督/インド)
など、ユニバーサルな作品からローカルな作品まで、アジアの作家達が現在の世界をどう観ているのかが分かる必見作が勢揃いしています。
■今年のゲストは… 今年のゲスト監督は、花コリ・スタッフ一押し作品で、東京会場を爆笑の渦に巻き込んだ『ジオット』のホ・ジュンソクさんです。
コマ撮りで動くライオン人形と、実写の男性の恋?! アダルトな笑い満載の中に時事問題をも組み込んだ怪作『ジオット』の制作秘話に迫ります。
更に「アジア路」プログラム・コーディネーターのイ・ギョンファさんをお招きし、アジア部門設立の趣旨、今後の展望などについて語っていただきます。 「+アジア」によって更に多様性を増した花コリにどうぞご期待下さい。
◾️◾️スケジュール◾️◾️
花開くコリア・アニメーション2017+アジア
6月10日(土)
13:00 短編プログラム1「宇宙の記憶」http://anikr.com/2017/a.html
14:40 短編プログラム3「宇宙の旅」http://anikr.com/2017/c.html
16:20 短編プログラム2「宇宙の形」http://anikr.com/2017/b.html
※ 終映後、ホ・ジュンソク監督のトーク http://anikr.com/2017/g_nagoya.html#event1
18:20 アジア短編プログラム「アジア路」http://anikr.com/2017/d.html
※ 終映後、イ・ギョンファさんのトーク http://anikr.com/2017/g_nagoya.html#event2
※ 6月10日(土)21:00より交流会を予定。
6月11日(日)
12:00 アジア短編プログラム「アジア路」http://anikr.com/2017/d.html
13:40 短編プログラム2「宇宙の形」http://anikr.com/2017/b.html
15:20 短編プログラム3「宇宙の旅」http://anikr.com/2017/c.html
17:00 短編プログラム1「宇宙の記憶」http://anikr.com/2017/a.html
チケット:1プログラム 一般 1,000円 学生500円 ※ 当日券のみ。
会場:愛知芸術文化センター 12階 アートスペースEF
公式サイト:http://anikr.com/
皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。