名古屋に戻って驚いた。いつものバス停が随分遠くに変更されていた。時間も変わっていて、家までトボトボ歩くつもりだったが、今日、午後から試写が2本あることに気づいたので、そっちに向きを変えた。
案の定、1本目『フィフティ・シェイス・ダーカー』は
『あの日、兄貴が灯した光』クォン・スギョン監督/韓国/110分/5月19日よりTOHOシネマズ新宿他にて全国順次ロードショー公開
兄コ・ドゥシク(チョ・ジョンソク)は口八丁手八丁の詐欺師で前科10犯、弟コ・ドゥオン(D.O.)は韓国柔道界の期待される新人。だが、重要な試合中に後頭部を強く打った後遺症で目が見えなくなってしまう。
一方の兄はその事故を理由に泣きの一手で「俺がそばについていないと弟は自殺するかもしれない」と刑務所を仮釈放で出てきてしまう。
二人は母親の違う兄弟。いろんな過去の出来事で、ここ10年ほど口も聞いていないが刑務所に申請した家に住まなければならないので仕方なく同居が始まった。
選手時代の女性コーチも彼が心配で時々訪ねてきて、なんとかパラリンピックに出てほしいと言い続けていたが……。
韓国人気スターと、韓国映画泣かせの材料、不治の病、思わぬ事故で観入ってしまった。キムチマジックがひそんでいるようだ。
両親は既に亡くなっていて、弟が一人で不自由な生活を送っていた家は、けっこう立派。兄は来た早々に値踏みしたり、どんだけ貯金があるか調べたりしている。
根っから悪人かと思ってしまう振る舞いが続くが、兄が不治の病いに……。
ミッキーは兄役のチョ・ジョンソクに見惚れてしまった。どちらかと言うと兄のほうが柔道体型で、弟くんは自暴自棄の表情が母性本能をくすぐる美男子タイプ。韓国俳優さんの魅力を堪能できる作品だった。
美人コーチ・イ・スヒョンは2人を見守るが甘いシーンは無し。