全国最高の頭脳を持つエリート学校・海帝高校には800人の生徒が通っている。
ほとんどが名門にふさわしい家柄の生徒で、その生徒会長をつとめる生徒は将来最も「内閣総理大臣」に近い男と言われている。
新入生の赤場帝一(菅田将暉)も「総理大臣になって、自分の国をつくる」と野望を持って海帝高校に主席で入るが……。
生徒会長選挙に高校入学時から命をかける主人公・赤場帝一を演じるのは菅田将暉。主席だったから新入生代表で誓いの言葉を述べている。
もちろん学級の委員長にも選ばれて学校議会に参加する特権ができた。この学校議会が2年後の生徒会長の選挙に向けての第一歩と捉えて、帝一はひたすら突き進むのだ。
裏では親の寄付金をいっぱい出しているから鬼に金棒だ。彼自身はピアニストだった母親の影響でピアノコンクールで優勝するほどの腕前だったが、ある時から父親の意志を重んじ政治家を志望するようになる。
決まりごといっぱいの校則で男女交際も一切禁止されている。ほのかに恋心を抱くお嬢様高校生・白鳥美美子(永野芽郁)とは糸電話でお話しするだけ。男女愛は純情オンリー路線で、ボーイズラブはちょっぴりある。
監督さんは『世界から猫が消えたなら』の方。ミッキーの去年の邦画ベストテンに入っている。
菅田将暉さんは「帝一を演じられるのは自分しかいない」とアピールして主役を勝ちとっただけあって、野望の第一歩を踏み出す帝一を見事に演じきっていた。