2017年04月01日

感想をいただきました『修羅雪姫 怨み恋歌』by ねんねこ

こんにちは、ねんねこです。

皆さん既に御存知のように、ミッキーさんはシドニーに行ってます。
「娘さん夫婦と過ごすため」とか「花粉症回避」などと言ってましたが、「本当はコアラを抱きたくて行ったにちがいない!」と、小動物好きのねんねこは見抜いています。

そんなわけで「(コアラと戯れるのに忙しいから)私の在豪中に幾つか書きな」と、ドーナツで買収されたので、しばらく度々おジャマさせていただきます。

🎬『修羅雪姫 怨み恋歌』('74.藤田敏八監督作品)

先月ミッキーさんが岐阜で観てきた『修羅雪姫』('73)を ねんねこも観ました。
すっかり忘れていましたが、タランティーノの『キル・ビル』はこの映画が基になってたんでしたね。

この『修羅雪姫』には続編があって、DVDがレンタルされていたので こちらも観ることができました。
後から思いついて作ったような無理矢理な続編映画も少なくないですが、まず今作は無理なくちゃんと前作の続きとして成立しています。そもそも原作劇画にも描かれている話なんでしょうが、原作本が見つからなくて確かめられませんでした。ごめんなさい。

ねんねこは原則としてストーリーについては書きません。知りたいならば今やネットでいくらでも調べられますし、なにより何も知らずに観た方が映画は面白いに決まってますから。

ということで、ねんねこのオススメポイントは、なんといっても役者が魅力的なこと!
岸田森さん、南原宏治さんは その怪優ぶりを遺憾無く発揮しています。
なのに岸田森さんがピースの又吉君をちょっと連想させてしまったのはその髪型のせいでしょうか? 観てみてください。

髪型で思い出しましたが、第一作での 主人公・雪の少女時代、樽に入って坂を転がされるという『柔道一直線』の地獄車の特訓みたいな無茶な修業が出てくるんですが、その少女時代を演じていた子のポニーテール(といえるのかな?)だけが 転がる樽から出ていてクルクル回るので、苛酷なシーンなのに なんだか可愛くて微笑ましく思えてしまいました。

第一作も勿論レンタルDVDがあるので、やはりこちらから先に観てください。
雪はいつも番傘を持っているので、DVDの盤面は両作とも番傘の柄になっていますよ。

ナレーションは鈴木瑞穂さんです。1980年代に映画を観始めたねんねこにとって、俳優によるナレーションといえば内藤武敏さんか鈴木瑞穂さんなのです。
第一作のナレーションも鈴木瑞穂さんの声だと思ったんですが、こちらは何故かクレジットが無かったんですよね…??

役者の話に戻ります。
最も重要な役どころとして登場するのが原田芳雄さんと伊丹十三さんですが、この二人の顔合わせでねんねこが思い出すのは『夕暮まで』('80.黒木和雄監督)という映画。主演の桃井かおりさんと伊丹さんがいろんなお店を食べ歩くのが印象に残る映画でしたが、ある店のお座敷のシーンで、入ってきた店員さん(店主かな?)に観客からどよめきと笑いが…。それが原田芳雄さんだったんですが、この年から映画を観始めたばかりのねんねこは原田芳雄という大物映画俳優をまだ知らず、どうして皆がウケているのかわからなかった(゚ω゚?)なんて思い出があります。ちなみに原田芳雄さんは この黒木監督作品の常連です。だからワンポイント出演してたんですね。

伊丹十三さんは藤田監督の『妹』('74)にも出演している一方、俳優として映画出演もけっこう多い藤田敏八監督はお返しに(?)伊丹十三監督の『タンポポ』('85)に出ているんですよ。

『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』('70)以降、数多くの藤田作品に参加している原田芳雄さんに至っては、藤田監督とは盟友と言ってよい間柄でしょう。
そして、この二人のW主演となる作品が、先日ついに他界されてしまった鈴木清順監督による '80年代屈指の名作と言われる『ツィゴイネルワイゼン』('80)でした。
尚、この『ツィゴイネルワイゼン』は 4月29日〜5月5日、岐阜市のロイヤル劇場で上映されます。500円です。是非お出かけください。ロイヤル劇場の回し者ではありません。

『怨み恋歌』について書いてるはずが、俳優さんについての思い出話ばかりになってしまいましたが、ひとつの映画から こうして芋づる式に いろいろな映画が思い出されるのも、長く映画を観続けてきた者の特権といえる楽しみ方かも知れません。あぁ懐かしい…
どうか 御容赦くだされ。

次回に続く… (続くって?)
posted by ミッキー at 00:51| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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