来週にはシドニー娘ところに行くが、着いた途端に治ってしまう。今は「あれ買ってきてぇ、これ買ってきてぇ」という娘の要望に応えて出歩いて🏃いるので花粉を浴びるのが多いが、向こうに着いたら料理好きな娘と優しいオージ旦那に至れりつくせりして貰うから頑張って買い物している。
🎬『サラエヴォの銃声』ダニス・タノビッチ監督/フランス、ボスニア・ヘルツェゴビナ/85分/3月25日より新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開(名古屋は5月6日〜伏見ミリオン)
第1次世界大戦勃発のきっかけとなった 「サエラヴォ事件」から100年目 2014年6月28日。記念式典が行われる「ホテル・ヨーロッパ」は大わらわだ。
ジャーナリストの一団はホテルの屋上や事件の起こった場所「プリンツィプ橋」の片隅で歴史学者や犯人の末裔にインタビューしている。ホテルの一番由緒ある部屋では式典での演説の練習をするVIP。そして賃金未払いが2カ月も続き式典に合わせてをストライキをして全国に訴えようと企てる従業員たち。それを支配人オメル(イズディン・バイロヴィッチ)の命令を受けて阻止すべくホテル内を奔走するフロント係のラミア(スネジャナ・ヴィドヴィッチ)。
それぞれ事情を抱えた立場の人たちだったが、ホテル内に鳴り響いた1発の銃声で大きく運命が変わっていく。
最高の群像映画だ。厳然たる歴史上の出来事を含め、「今」をも見つめている。
サラエヴォの事件を調べると、100年前のこの日に2回の襲撃があり、1度目はオーストリア皇太子夫妻は無事だったが、そばにいた人たちが負傷した。
ご夫婦は予定を変えて見舞いたいと強く希望されたので、ライン橋(事件後、犯人の名前を取ってプリンツィプ橋となる)で2回目の襲撃を受けた。
暗殺したプリンツィプは、オーストリア・ハンガリー帝国という支配者に異議を申したということで「セルビア系住民にとっては英雄で、ほかの民族にとっては暗殺者」という微妙な立ち位置の違いを的確に映し出されていた。
2016年ベルリン国際映画祭で銀熊賞・審査員グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞。