女性弁護士で知性と教養があるトニー(エマニュエル・ベルコ)は、スキー事故で大けがをして入院する。リハビリを続けるうちに医師から思いがけなく「心」の問題を指摘されたことから、夫・ジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)との波乱に満ちた出会いから今日までの10年を振り返っていた。
10年前、トニーはかつて憧れていたレストラン経営者のジョルジオとクラブで再会し、瞬く間に恋におち、結婚。やがてトニーは妊娠する。が、幸せなのは一時だけで…。
この映画を100人の日本の若い女性に観てもらって「あなたならどうする ? 離婚か、我慢するか」と聞いたら8割がたは、離婚じゃないかと思う。お金で苦労するわけではないが女にだらしがないし、過去の女とも切れていないようだ。
そんなことしておきながら「こういう俺を愛したんだろう ?」と開き直る勝手野郎😤。
だのに何故、聡明な彼女は離婚しなかったのだろう。弁護士だから食べていくのに不安はないし、理解に苦しむミッキー。だからこそ、最後はどうなるのかと興味津々で観られた。
女性監督のマイウェンさん。すごく愛している すごく憎い の間を行ったり来たりする女性の気持ちを存分に写し撮っている。
☆第68回カンヌ国際映画祭で主演のエマニュエル・ベルコが女優賞を獲得。