2017年03月18日

岐阜映画三昧デー 『JAPAN LOVE 』『修羅雪姫』

風もなく暖かいので岐阜に行った。電車の窓からは桜の木に青いつぼみが膨らみを待っているようだった。映画は岐阜柳ヶ瀬のシネックスで日本初上映のもので、監督さんと主演の方がゲストで来られるのをネットで知ったからだ。

監督さんは近田ボビーことボビー・オロゴンさん。脚本も製作もしている。主演は山田邦子さん。ゲスト・トーク付きで2000円。

🎬『JAPAN LOVE 』近田ボビー監督、脚本

石川県珠洲市に住む中年女性宮本(山田邦子)は夫を1ヶ月前に亡くしたが、急にいろんな国から来たバックパッカーが庭に無断でテントを張って住みついたので困り果てていた。

亡き夫が数年前から気楽にバックパッカーの人を泊めたいと大きな家をこの地に買って「お前には迷惑かけないから」と、どんどん計画を立てたので妻は何も知らなかったのだ。

その本人が死んでしまったのに契約した人が集まってきたのだ。亡き夫の弟(布川敏和)に相談するが……。


はっきり言って何も期待していなかった。ゲスト見たさでもなかった。どちらかというとロイヤル劇場の『修羅雪姫』が面白いと評で読んだのでついでにシネックスにも行った。

映画は意外や直球でいろんな国の方々が習慣や言語を越えて、同じ屋根のしたで暮らし、同じカマの飯をたべて気持ちを一つにして行くストーリーだ。

お相撲の元舞の海さんが水道工事の人に出てきたり、アグネス・チャンがシスター姿で出てきたりと思いがけない登場人物で楽しませてくれた。何十年ぶりに劇場で映画を観た方も、常に映画館に通っている方も気持ちを一つにできたと思う。

トークもひょうきんなオロゴン監督、突っ込む山田邦子さん、そばでにこやかな佇む松本穂香さんと、しっかり2000円分以上、元を取らせてもらった。

🎬『修羅雪姫』藤田敏八監督/1973年

明治の初め、小学校教師として赴任する夫と幼い息子と妻・小夜(赤座美代子)は、赴任先の道ばたで、竹村伴蔵、塚本儀四郎、北浜おこの、正景徳市の四人に夫と息子を殺された。

小夜はなぶりものにされたが、その時に徳市を殺してしまった。小夜は獄中で子を産み、同房の女囚に子を頼んで息を引き取った。赤子は雪(梶芽衣子)と名付けられ、成長して母の意志を継いで復讐の旅に出る。

梶芽衣子さんありきの作品。ただただ美しい。血ノリは明らかに偽っぽいし、多量でちょっと引いたが、白い肌や白い着物に返り血がパッと散るシーンにはゾクッときた。まさしく修羅の雪姫。流れる歌も梶芽衣子さん。切ないお声で淡々と歌っていた。


posted by ミッキー at 11:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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