🎬『天使のいる図書館』ウエダアツシ監督/108分/東京・大阪上映中、名古屋伏見ミリオン座にて3月18日公開
ちょっとずれていて変わり者の吉井さくら(小芝風花)は、大学を卒業してすぐに地元の奈良県・葛城地域の図書館に就職した。
新人司書として割りふられたのは「レファレンスサービス」という訪れた人の要望に応えて本探しをする仕事。図書館ならあまり人と接することがないと思っていたさくらだったが、毎日自宅(神社)から自転車で通っていた。
そんなある日、図書館に訪れた芦高礼子(香川京子)と名乗る老婦人から、1枚の古い写真を見せられて、この写真の場所へ行きたいと言われたと早合点したさくら。彼女の頭の中には歴史の資料が詰まっていて、一気にやる気満々になって方々を探し回るが…。
小学生から😄楽しめる映画だ。図書館に行ったり、本と親しむきっかけになると思う。
個性的な女性・さくらは、考えることも、行動も、そしてしゃべり方もとても斬新だ。何せ、家族や気を許した人以外にはロボット(ペッパーくん)のようなしゃべり方で、職場では 年配の司書さん(森本レオ)だけに気を許しているようだ。
「ものすごく泣ける本を探してください」という女の子に「残酷 拷問 処刑」という図鑑を紹介したり、「王子様の出てくる本はありますか」と聞く小さな女の子に「どこの国の王子様ですか」などと根掘り葉掘り聞いたりするさくらに、同僚もしっかり指導するが、イジメはしない。
香川京子さんをはじめ、皆さんとても美しい日本語だ。これは館奈良県葛城地域の5市町(大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、広陵町)で構成された町おこしの作品。自然な流れの中で名所旧跡を見せてくれた。
☆さくらの弟を演じた森永悠希くんがお姉ちゃんとは正反対のアバウトさを上手く演じていた。名物の笹に包んだお寿司を美味しそうにパクついていた。