平和な山深い田舎に、ほとんど裸で暮らすよそ者の男（國村隼）が山中に住みついていて周りの住民に「謎の日本人」と恐れられていた。その男が来た頃から、村人がみじかな家族を残虐に殺すという事件が起こるようになった。
犯人は殺人後、トロンとした濁った眼、湿疹で赤くなった肌、言葉を発することもできないぼんやりとした状態で現場にじっとしているのだ。村の警官ジョング（クォク・ドウォン）は、あまりの残酷な現場が続くので家庭でもうなされる毎日だった。
これは覚悟して観てほしい。グロい映像が多いし、怖さが半端ではない。オカルトホラー、ゾンビもの、悪魔つき、と、結構怖いのがオンパレードだ。
村人の思い込みがふくらんで、善良であるはずの村人がどんどん凶暴になるのも怖い。最後は神父、神父見習い、祈祷師（ファン・ジョンミン）も絡み合って複雑になってくる。怖いもの好きなミッキーは２時間半の長さも苦にならなかった。
是非とは言わないが怖いもの好きな方には見逃せない作品。
☆得体のしれない日本人役を國村隼さんが演じていた。たくさんいる日本人俳優の中でこの方を選んだ監督さんの目の付けどころに驚いた。やり甲斐のある役柄で、眼力がすごく、お声もしっかり出ていた。
