🎬『バッドガイズ ‼︎ 』ジョン・マイケル・マクドナー監督/イギリス
アメリカのニューメキシコ州。イケメンだがすぐに暴力を振るうテリー(アレキサンダー・スカルスガルド)と口が達者なボブ(マイケル・ペーニャ)の二人は悪徳警官。悪人を見つけては脅したりして、ドラッグをくすねては売っている。
上司からは散々注意されるが聞く耳なんかもうとうない二人。そんなある日、二人はストリップクラブの経営者を脅迫したが、その背後で裏社会を仕切るイギリス人(テオ・ジェームズ)がいて、狙われてしまうが…。
けっこうな入りだった。きっと前に観た方の評判がよかったからに違いない。
期待どおりの😄面白さ、馬鹿やってても台詞に哲学的な文言も散りばめてあって、笑いが方々で起こっていた。1人いた外国人はのべつまくなし笑っていた。音楽のチョイスも◎、最後の着地も◎、全部観たわけじゃないが、ひょっとして「未体験ゾーン」のNo.1かもしれない。
◆『アンダーカバー 』ダニエル・ラグシス監督/アメリカ
アメリカで「放射性物質セシウム6缶」の行方がわからなくなり、ワシントンを標的にしたテロの可能性が浮かび上がってきた。FBIは白人至上主義者のカリスマ的存在であるダラス・ウルフの情報を収集するため、潜入捜査をすることにした。
女上司(トニ・コレット)が見込みありと若手の捜査官ネイト(ダニエル・ラドクリフ)を推薦する。彼は大仕事に尻込みするが、短期間で訓練されて、名前、生い立ち、軍にいた経歴など、偽の一青年が出来上がった。
ネイトは頭を丸坊主にして白人至上主義者になりきって、ウルフと面識のあるネオナチのグループに入り込むことに成功する。
これは実話で、テロ計画を阻止するためネオナチ組織に潜入した実在のFBI捜査官マイケル・ジャーマンの体験を映画化したもの。主演は『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフ。今までの役柄のせいか、青年のような顔立ちで、思いつめてこの難役(潜入捜査)に挑戦する姿にハラハラさせられた。
女上司が彼を気に入ったのは、他の男とは違って知識欲があること、クラシック音楽が好きなこと、生真面目で自分の殻に閉じこもる傾向があったからだ。きっとネオナチや白人至上主義の典型的な気質だからだろう。
ドキッとした場面があった。ネオナチ・グループのデモ行進中に、そんなこととは知らない黒人友人が「おい、ネイト、そんなところで何してるんだ」と声をかけられる。潜入捜査ならちょっと帽子を深めにかぶるとかしないと…観ているこちらが怖くなる。
時々、秘密裏に上司と会うのだが、「秘密がばれそうになったら何と言えばいいのですか」と聞いたら「そんな答えは必要ないよ、その時は命はないからね」と真顔で言われていた。怖い世界を観せてもらった。