2017年02月19日

荒んだ心が癒されて…3月4日公開『しゃぼん玉』

昨日、名古屋映友と、現実と映画についてしばらく話した。映画は技術先行でどんどん映像だけは進んでいるが、このところの現実はまるで映画だ、いや、映画以上だと意見が一致した。テレビも新聞も縁のないミッキーだが、インターネット配信ニュースだけで驚愕している。


🎬『しゃぼん玉』東伸児監督/108分/3月4日よりシネスィッチ銀座他にてロードショー公開

親の愛情を受けずに育った伊豆見翔人(林遣都)はどんな仕事も長続きせず、しまいには金目当てに年寄りや女性を狙って路上でかっぱらいをしていた。だがある女性に抵抗され刺してしまう。

もしかしたら殺したかもしれないと恐怖に駆られたかれは逃亡するが、迷い込んだ宮崎県・椎葉村(しいばそん)で怪我をして動けなかったお年寄りのスマ(市原悦子)を助けたことがきっかけで、周りには孫ということにして彼女の家に寝泊まりするようになった。

初めは金を盗んですぐ逃げるつもりだったが、 スマの孫ということで村の人々が優しくしてくれた。若者の手が足りない山奥で彼は 山仕事や祭りの準備を手伝ううちに、荒んだ心が徐々に癒されてきて……。


日本の原風景の中での撮影、懐かしいお声の市原悦子さん、美味しそうな手作りの惣菜、どれを取っても「日本」そのものの作品だ。

だが、ミッキーはまるで外国映画を観ている感覚になった。このストーリーなら万国共通で通用するという意味の外国ではなく(上手く言葉にできないが)主役2人の表情、立ち居振る舞いは「台詞」がなくても「深く理解」できたということに尽きると思った。

昨日観た『愚行録』を思い出しながら書いているが、あの兄妹の周りにスマおばあちゃんのような存在があったならとふと思ってしまった。

映画はとてもわかりやすく、全く映画を観ていない方を映画好きにしてくれる貴重な1本ではないかと思う。
posted by ミッキー at 09:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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