◆2月11日公開
🎬『たかが世界の終わり』グザヴィエ・ドラン監督/カナダ、フランス/99分
「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)はルイの好きな料理を用意し、幼い頃に別れたきりの兄を覚えていない妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れない化粧をして待っている。
何を今更帰ってきたのかと言わんばかりの兄・アントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)。その妻・カトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイとは初対面。母親の手料理を前にしても、ぎこちない会話が続き、時にはなじり合う家族だった。
無駄口や皮肉めいたことを話せても「話さなければならならない」ことは言うのは勇気がいるし、聞くのにも覚悟がいる。そんなギクシャクとした家族を、名優たちが「自分」と「身近にいるはずの他者」の隙間の広さに戸惑う様を見せつけてくれた。
一番馴染みのない兄嫁カトリーヌが唯一悟っているように感じた。
◆2月24日公開
🎬『 ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督/アメリカ/128分
監督は「セッション」のデイミアン・チャゼル。ストーリーは売れないジャズピアニスト(ライアン・ゴズリング)と女優志望の女性(エマ・ストーン)が恋に落ちて…。
ずぅーっと観ていたい……。歌って踊っての❤️ラブストーリー。
◆3月3日公開
🎬『ラビング 愛という名前のふたり』ジェフ・ニコルズ監督/アメリカ/112分
白人と黒人の結婚が禁じられていた時代のアメリカ。ロバート・ケネディ司法長官に送った1通の手紙がきっかけとなり、1967年に法律を変えた実在の人物リチャード・ラビングとミルドレッドの夫妻を描いた作品。
主演はジョエル・エドガートンとルース・ネッガ。第74回ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞、主演女優賞にノミネートされた。
☆今、伏見ミリオンで上映されている『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』でも、今から約30年前、ニュートン・ナイトの曾孫・デイビス・ナイト(8分の1、黒人の血が入っている)が白人の妻と結婚した罪で懲役5年の判決を受ける。是非、この作品も併せてご覧いただきたい。
◆3月10日公開
🎬『ボヤージュ・オブ・タイム』テレンス・マリック監督/フランス、ドイツ、アメリカ/90分
『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック監督が40年のライフワークを集大成した力作。全てのものが「生きている」という実感を身体全体で受け止められた。是非、大画面で地球生命の物語を体感してほしい。