学校でいじめられている11歳のマーティ少年は、家では父の秘密のポルノの隠し場所やママの恋人とのラブレターなどこっそり探し出して見入っているのぞき見趣味の男の子だ。
ここまでならなんてことない展開だが、友達からボーリングに誘われた時にお兄ちゃんのボーリング球を借りるためにボーリングバッグをあけたら黒人の生首が入っていた。
お兄ちゃんに見つかると自分も殺されると思って、そのままそっとしておいたが、時々見てみると黒人の首は新しいものになっていた。一体お兄ちゃんは何人を……と思っていた。
そんな時、学校のイジメがエスカレートして両親が学校に呼ばれる事態になった。当然、お兄ちゃんの耳にも入る。そうしたら今度はイジメの張本人の首が……。
短い映画内容紹介で一番観たかった「クローゼットに生首」もの。最後はぼくちゃんの思い違いでthe endと思いきや、どんどんずんずんの深みにはまる展開で😱驚いた。
でも是非是非の作品ではなかった。20歳ぐらいのお兄ちゃんだが黒人の首を切り落とすなど相当な体力がいる。どんな知恵を使ったのかミッキーはそこのところが観たかった。そのシーンがあってこそ、未体験映画じゃないか、と思った。
出てくる俳優さんは見慣れない方ばかり。でも皆、上手い役者で文句なし。製作費も8000ドルだったとか、入場料の1300円は元は取れる作品。
🎬『インビテーション』カリン・クサマ監督/アメリカ/100分
ウィルとイーデンはある事故が原因で心の傷を負い立ち直れないまま離婚。元妻のイーデンは消息不明になっていた。そして、2年経ったある日、ウィルのもとにイーデンからディナーパーティの招待状が送られてきた。
ウィルは釈然としないまま、同居中の恋人キーラと一緒に、以前自分が住んでいた豪邸に向かう。そこに着くと見違えるほどに明るくなったイーデンと現在の恋人デヴィッドが温かく招き入れてくれた。しかし、何かギクシャクとした雰囲気に気づく二人だった。
2015年シッチェス映画祭で最優秀長編映画賞というのにひかれて観たが、行方不明だった妻はカルト集団に入っていたという設定。そこに入れようと誘い出したのだが、みえみえのやり口。期待していただけにがっくり。
🎬『特捜部Q ーPからのメッセージー』ハンス・ペテル・モランド監督/デンマーク、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー/112分
未解決事件を扱う特捜部Qに、新たな捜査依頼がきた。海で泳いでいた男が偶然発見したボトルに「助けて」という紙が入っていたと警察に届け出があった。
調査すると手紙は7、8年前に書かれたもので血が染み付いていた。文字もなんとか繋ぎあわせて捜査を開始するが…。
毎年、未体験ゾーンでお馴染みの「特捜部Qシリーズ」。『特捜部Q キジ殺し』『特捜部Q 檻の中の女』に続いて最新作の『特捜部QーPからのメッセージー』
カルト集団に入っていた子供たちが誘拐されるという話。それが今始まったことではないというおぞましい内容。
お馴染みさんの俳優さんとキレのいい脚本で観入ってしまった。暗い展開だが、特捜部の仲間たちの会話に笑いがあって、それが観ているこちらにも伝わり、気持ちにゆとりができたのが良かった。
☆特捜部Qとはコペンハーゲン警察署の地下にある扱いにくい刑事たちの左遷部署。厄介者のカール、謎めいたアラブ系刑事のアサドが常連さん。